お茶会の席では、前席で一汁三菜の懐石料理がふるまわれ、中立ちで一度茶席を退出し、後席で濃茶と薄茶を味わうそうです。「珠光の庵」では、前席では料理の替わりに「演劇上演」でおもてなしをし、侘び茶の祖・「村田珠光」に関するお芝居を披露します。そして中立を経て、後席では、物語の中でのお茶会という体裁で、お客様にお抹茶とお菓子をお召し上がりいただきます。
「待合」から会場へ、登場人物が観客を案内します。
村田珠光の物語が始まります。華やかな闘茶の場面が繰り広げられます。
一休に教えを乞うつもりが…。迷う珠光のもとに初恋の女性・小夜が現れます。
珠光とともに座禅を組み、茶禅一味の心境に至るシーンを一緒に体感します。
珠光が亭主となり、観客全員に和菓子と薄茶がふるまわれます。
この作品では、場の雰囲気をそのまま用いる演出を用いています。
主に、お寺や公共施設の和室など、和室での上演(約30席限定)を基本に行っています。観客は部屋を取り囲む形で座り、出演者と同じ視点で物語に参加します。観客自身が劇世界に取り込まれる演出となっています。
また、「ホールバージョン」として、もう少し広い場所での上演も実施しています。
・劇場、体育館、平土間などでの上演
・旅館の大広間などでの上演(修学旅行等での上演も承っています)
観客全員にお茶をふるまうことはできませんが、ホールにしつらえた和の世界を味わっていただきます。