【第十五回「もういくつ寝ると」】

もういくつ寝ると.....お正月.....
2019年、あっという間に終わってしまいました.....

時間の経過が早すぎてびっくりです。

ついこの間も、1年近く連絡をとっていなかった友人に久々に連絡をしたら

「明日か明後日子供生まれるねん!」

と返信が返ってきて、おめでとうと思いながらもちょっと色々びっくりしましたが、今普通にソワソワしてます。
友人もお子も無事に健康で出産を乗り越えてほしい。

まぁ連絡が来た時に
「え....というか友人と最後の連絡とってからもう1年経ってたの...?」
と驚愕したわけなんです。

この間会ったと思ってたんですけど1年経ってました。

怖い。

1日1日を大切に過ごしていかんとなぁと思う今日この頃です。



ということでおめでたい話で読み物始まりましたが、劇団衛星にもおめでたい話がございますですよ!!

それはなにかって?

あれですよ、あれ。皆さまもすでにご存知....

そう、劇団衛星の代表作品「珠光の庵」の韓国語版公演です!

2020年2月8日から、KAIKAで上演されます。

1月末から韓国の俳優さん3名が来日し、本番まで一緒に創作を行います。

はぁドキドキする....!!

「珠光の庵」というのは茶道がテーマの作品なのですが色々とバージョンがございまして、今回は「インターナショナルバージョン」という、英語で上演している作品を、韓国語版にして上演をするという新たな取り組みなんでございます。

え?それ言語分からないと観れないんじゃないの??

ご安心ください。

ちゃんと日本語あります。というか日本語べ―スです。

日本人俳優が発した日本語のセリフを、韓国人俳優が韓国語で同時通訳するというような、そんな感じです。

それって役どうなってるの?韓国人俳優さんはお芝居せずに訳してるだけなの?

違うんです。

あんまりネタばらししちゃうと面白くなくなっちゃうので深くはいいませんが、韓国人俳優さんたちはちゃんと役で出ているのです。

え〜〜〜〜〜?どういうこと気になる〜〜〜〜〜〜〜〜〜

そうでしょう。

気になった方は是非観にいらしてください。

日本文化に触れながら、外国の情緒も感じつつ、お茶とお菓子を味わう。
なんとも贅沢な空間でございます。

日本と韓国は近隣諸国ということで古い時代から多くの交流が行われていたわけですが、大学で東洋学を学んでいた私からすれば、今回のこの日韓合同公演というのは、ロマンにあふれているなぁと思います。

話は突然変わりますが今は便利な世の中になりましたね。
分からない言語も、文章のままスマホでポーンと翻訳アプリにぶっこんじゃえば一瞬で意味が分かってしまう。

外国語を勉強したいときも、1から10まで丁寧に説明されている参考書があればすぐに始められるし、なんならネットにもあがったりしてますね。

昔は外国語を勉強するにも相当大変だったと思います。

下記は朝鮮語に限った事ですが、
朝鮮語の語学書がちゃんと物として残りはじめたのは1700年前後なので、参考書を片手に勉強できる体制になったのはここ300年ちょっとなわけですね。

でも初期につくられたテキストは実用に耐えられたかどうか疑問といわれているような内容で、さらにこなれた翻訳になるまではそこからまた100年近くかかっているのですよ....

当時の人々が使っていた参考書を色々見てみましたが、
「え...これでほんまに1から勉強できるん...?」
と正直疑問に思いました。

難しすぎる。

私だったら参考書として渡されたら普通にキレますね。
宮川大輔ばりにできるかアホ!いうてツッコんでると思います。

そう思うのは今の参考書が本当に親切だからですね。

朝鮮語勉強しようと思うと、土台のハングルを勉強するのが大変じゃないですか。
そのハングルの説明が載ってない。(私がみた参考書には)

突然ハングルでかかれた朝鮮語と日本語訳がドーンと載ってるんですよ。


泣く子も黙るスパルタ教育。


参考書というよりは辞書に近い。


明治時代の初期ぐらいまでテキストとして使われていた『交隣須知』という朝鮮語学習書も釜山の方言が多く混じっていたことから、改良を重ねながら使われていたそうです。

(交隣須知は朝鮮語を学ぶ日本人のために日本人がつくった語学書で、雨森芳洲という人が作成しました。)

皆が使う参考書に方言!まじか!

と思うかもしれませんが、雨森芳洲は対馬藩に仕えていた人で、かつ朝鮮語を釜山で習得しているので釜山訛りが混じるのは仕方のないことなのです!


とまぁこんな感じでですね、語学を勉強する、語学を学べる環境を作るというのは今以上に容易なことではなかったのです...

今なら外国語を勉強するということも、外国の人と公演をやるということも、気持ちさえあれば全然できちゃうんだなぁ...。ありがたいことだなぁ....。

と思うわけです。
途中つい熱くなって突然学術的な話になりましたけれども、

何が言いたいかと申しますと

「昔の人々の絶え間ない努力があってこその今なのだ」ということなのでございます。

いやぶっとびすぎでしょと思うかもしれませんが、いやその言い方誤解招かない?と思うかもしれませんが、簡潔にまとめるとそうなります!ちょっと私も自分の気持ちをまとめきれなくなってきました!!

私にとっては貴重な機会だと思っていますので、お互いにとって良き時間を過ごせるようがんばっていきますですよ!

皆様是非KAIKAへお越しください!

それでは、바잉〜〜