【蓮行流○○道場#56「蓮行流クロスメディアミクス道場44」】


劇団衛星代表、蓮行であります。

新型コロナの影響で、私たち演劇人ももはやどうやって生きていこうか、というレベルの困りようではありますが、前向きなこともあります。

というのも、私が受け持っている大学での授業なのですが、だいたいどの授業でも、「最後には学生諸君にパフォーマンスを発表してもらう」というゴールを設定しています。それら全て、オンライン開講になりました。

学生諸君も「1ヶ月につき@@ギガでおいくら」という事情がありますから、オンライン授業だけど音声だけで、なんてガイドラインが出ていたりします。

それでも、ネット上でチーム編成をして、オンラインで相談したりしながら、「授業の最後にはオンラインでパフォーマンスする」という課題を、これまでと変わらず果敢に課しました。

で、複数の大学で、それぞれ前期の終わりに発表があったのですが、それがまあ、非常に面白かった訳です。ドキュメンタリー、オンライン絵本朗読、ズーム演劇、映像インスタレーション、ラジオドラマなどなど…。

コメディア・デラルテとか歌舞伎とか、弾圧や妨害を受けて制限の中で発展したパフォーミングアーツもあります。プロでもなく、プロを目指している訳でもないであろう大学生諸君が、短期間で面白いことをしてくれると、そこからこちらも学んで、この制限の中で、打開してかなあかんな、と珍しく殊勝なことを考えてしまう、コロナ禍と猛暑の夏のある日なのでした。

一般の方にもご参加いただける「オンライン創作」の機会を作れたら、と企画・妄想・画策していますので、ぜひ情報をキャッチして、ご参集いただけましたら…!