【蓮行流◯◯道場#8「蓮行流劇団経営道場その2『プロの定義』」】 蓮行であります。 「プロの劇団」であることをアイデンティティとする私たちは、「プロフェッショナルとは何か?」という定義を、しなくてはなりません。 私は、人に説明する時は、前号の冒頭で述べた「アルバイトをせずに劇団活動で生計を立てている」ことを、プロの演劇人の定義としています。これはあくまで私たちの用いる定義なので、当然他の考え方もあるとは思います。しかし、私たちが私たちを語るための定義ですから、「そんなのはプロとは呼べない」とか、「私たちの考えるプロはこうだ!」と言った論争はしません。それは少なくとも今のところは、各々が好きに考えればいいと思います。 そして、つい先ほど「論争はしない」と述べたものの、その定義を少し見つめなおす、というのも有意義かもしれません。他のジャンルの「プロ」と比較してみましょう。
わかりやすいのは、プロボクサーやプロボウラー、プロゴルファーなどです。これはある権威ある機構が実施する「プロテスト」に合格すれば、プロです。しかし、プロボクサーもランキングが低いうちは、アルバイトをしなければとても生活できない、と言います。この場合は、プロテストという関門を超えていることが「プロの条件」であり、それが生業になっているかどうかは、問題になっていません。 こうして見ると、「第三者認定系」のものは、食えなくてもプロ、という図式がなりたちます。 |
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