【蓮行流◯◯道場、オープン!】

蓮行であります。

私は、演劇初めてから19年、劇団衛星設立から16年、演劇でプロになってから12年、と短いとは言えないキャリアの中で、ネット上に様々な駄文を書き散らしてきました。
決して謙遜ではなく、自分でも気に入った文章はなかなか書けないのです。

が、一方で、駄文だと思いつつも、駄文でいいやと思っておりました。
なぜなら、私がこれまでネット上に書く文章は、「人様のお役に絶対立たない」事をコンセプトとしていたからです。
誰かの役に間違えてたってしまわないように、それなりに気をつけてきました。

「ギャルもて学ゼミ」というコーナーをかつての衛星サイトで連載していましたが、これはアカデミックな観点から、決して人の役に立たない「理論ギャルもて学」を展開していたものです。モテない人に指南を、などというおこがましい考えは皆無です。

なぜ、人の役に立つ文章を書かないようにしてきたか、と言うと、今思い返してみると、特に理由もないのですが、しかし、そろそろ年齢的にもキャリア的にも、誰かのお役に立つことを考えてみるかな、と思い立ちました。
「役に立ちたい!」より「人の役に立つことを恐れない!」という感じです。

ああ、そうですね。文章のように曲がりなりにも形で残るものは、「人の役に立ちたい」というそれなりに崇高な志を持って書くと、何だか重くて恐ろしいのですね。それがこれまで逃げ回ってきた理由のようです。
ですから、「人の役に立つことを恐れない!」は、我ながら当たってます。

しかし、やはりなかなかそれは恐ろしいので、また一方で、私は本物の怠け者なので、ネット上のインタラクティブな関係性、というのがとにかく無理そうなので、せめてタイトルを、あまり上段に立たないように考えてみました。それが「◯◯道場」というタイトルです。

このタイトルは、言わずもがなですが、「お笑いマンガ道場」へのオマージュです。
「お笑いマンガ道場」は、かの三谷幸喜氏も構成として参加していたことで有名な名古屋発のバラエティ番組であり、「大河、朝ドラ、マンガ道場」と3大テレビ番組として奉られていた事は記憶に新しいですが、かつて大学のサークルの先輩に
「え?!蓮行って名古屋出身なの?名古屋出身のヤツってさあ、『お笑いマンガ道場』が面白いって言うけどさあ、あんなの全然面白くないよね!」
と快活に言われたので、その場で無言で千発くらいパンチをお見舞いしてやりました。

それくらい思い入れのある番組のタイトルを借り、またそのコンセプトも借りたい、と思ったのです。お笑いマンガ道場では、プロである富永一郎さんも鈴木義司さんも、決して誰にも威張らず、教えず、お互いをブタや土管の住人として大人げなく描き合い、また車だん吉さんも川島なお美さんも、司会の柏村さんまでも、フラットでした。

この「フラット」で「クリエイティブ」なコンセプトを、借りようと。
形的には、一方的な発信となりますが、生身の私としては、あちこちで批判的な意見もうかがいつつ、建設的な議論ができればと思っております。
演劇人なので、ライブで勝負っちう屁理屈を今思いつきました。

というのを仕掛けようと思い立ったのは夏でしたが、ダラダラと半年温めて、いよいよ、オーブンいたします。今後は「◯◯道場」の「◯◯」部分に何かと入れつつ、ツイッター「@rengyouryu_dojo」と連動しつつ、続けます。
そして、こんなに長い文章を毎度書くわけではありません。
富永さんが毎回2コマで行っていた訳ではないのと同じです。

どうぞよろしくお願いいたします。