【第27回「エヴァンゲリオンと終わり方(ネタバレ無し)」】


皆さん、ご無沙汰しております。
森谷Aです。

作品の終わり方、その作品とのお別れの仕方というのは難しいものだといつも思います。昔から自分は本を読むときは最後の章まで読んでしばらく読むのをやめるということをしていました。
もうすぐその話が終わってしまう、その物語の登場人物たちとお別れをしなければならない。
そう考えると寂しくなってしまい、面白い作品の時ほど最後まで一気に読み切ることが出来ないのです。
これは本に限った話ではなく、アニメやドラマなどでも同じです。
最後の話まで見るとその世界とのお別れをしなければならないということは、自分にとって非常に寂しさをおぼえるものなのです。

つい先日、中学生の頃からずっと観ていたエヴァンゲリオンとお別れをしてきました。
作品というのは終わらせることが非常に難しいものだと感じています。
一度広げてしまった風呂敷、ファンの方たちによる様々な考察、そして期待。
自分は正直エヴァはこのまま終わらないことが作品としても、製作者の方々としても幸せなのではないかと思っていました。

最終作を見てきた感想としてですが、これほど全体の幸福を感じるエンディングは無かったのではないかと思うほど優しさに満ちたエンディングだったかと思います。
これまでエヴァンゲリオンを作ってきた人、見てきた人、全ての人のことを包み込んでそっと背中を押してくれるようなお別れは爽やかな涙を伴うものでした。
もちろん自分の人生の半分以上を共にした作品の最終作がこれで良いのかと思わなかったといえば嘘になります。
しかし、そのように考える余地を残してくれるということも良い作品の条件なのかなとも思いました。
素晴らしい幕引きでした。ありがとうございました。

ネタバレを極力避けた結果、あまり深い話ができなかったように思います。
すでに見終わった方とお話ししたいですね。
ひとまず考察サイトを見て気持ちを鎮めようと思います。

それでは皆さん、さようなら。