【第20回「ストレンジャーシングスと80年代」】


皆様、いかがお過ごしでしょうか?
森谷Aでございます。

最近ネットフリックスに入りまして、いくつかドラマを一気見したので今回はその中の一つ、「ストレンジャーシングス」についてお話ししたいと思います。

具体的なドラマの内容を語りすぎるのもあれかなと思うので、今回は主に自分が「ストレンジャーシングス」を好きな理由や、この作品に影響を与えたであろういくつかのものについてお話しさせていただきます。

このドラマシリーズが好きな理由は自分のこれまで触れてきたものが関係しているように思います。
自分は小学生の頃、友達と遊ぶよりも本を読んだり映画のDVDを見たりするのが好きな子供でした。小学校の図書室にある海外のファンタジーをあらかた読んでしまったり、友達の誘いを断ってまで家で洋画のDVDを観たりと、今思えば何をしているんだと言うような感じですね。
この経験によって生まれた自分のサブカルチャーへの興味や愛情が現在に至るまで、自分の内面に非常に大きな影響を与えています。つまり、自分は80年代ごろの洋画や海外の児童文学がとても好きということなのです。

「ストレンジャーシングス」というドラマは1980年代のアメリカが舞台のドラマです。
このドラマの生みの親であるダファーブラザーズは80年代のカルチャーに非常に大きな影響を受けていることがドラマの内容からも見て取れます。その中でも自分はこの作品にスティーヴンキングの作品群へのリスペクトが強く感じられると思いました。

スティーヴンキングとはアメリカの大変著名なモダンホラー作家で「シャイニング」や「スタンドバイミー」、「IT」など多くの作品が映画化されています。
この方の作品に良く出てくるのは、田舎町、いじめられっ子、忍び寄る謎の怪物などのモチーフです。
これらのモチーフはそのまま「ストレンジャーシングス」にも当てはまるものです。そして、キングの作品である「スタンドバイミー」や「IT」には「ストレンジャーシングス」同様ジュブナイルものとしての側面が見られます。田舎町に住むいじめられっ子たちが町に忍び寄る怪物に友情の力で立ち向かう、まさに王道のストーリーです。
そしてキングの作品との最大の共通点は「善と悪」の関係性の描写だと自分は思います。
キングの作品には必ずと言っていいほど「善と悪」という要素が入っています。そして「最後には善が悪に勝つ、しかしそれは大きな犠牲を伴った勝利になる」というのがキング作品の特徴です。
これは「ストレンジャーシングス」についても言えることで「善と悪」そして「犠牲を伴った勝利」は現在出ている全てのシーズンに共通していることだと思います。
ダファーブラザーズはスティーブンキングへのリスペクトを込めてこのドラマシリーズを作っている、そしてそれはこの作品の普遍的な魅力にもつながっている。
自分はそう感じました。

いかがでしたでしょうか?
「ストレンジャーシングス」は1980年代のカルチャーが好きな人、スティーブンキングが好きな人、そのほかどんな人でも楽しめる作品だと思います。
ただ、ホラー要素はかなり入ってきますので、もしこれを見てご覧になる方はご注意くださいませ。
感想など何らかの形で皆さんと共有できればなあと思っております。

それでは、今回はこれで失礼いたします。