【第12回「趣味(映画)」】


この前中学生の子に自分が23歳であることを告げたところ
32歳の間違いではないのか
と言われました

森谷Aです
皆さんは趣味をお持ちでしょうか?
僕は趣味は人生を豊かに彩ってくれるかけがえのないものだと思います。
趣味を持たないことが悪いことではないと思いますが、持っていることでマイナスになることよりもプラスになることのほうが多いと感じます。
例えばスポーツが趣味なら健康的な人生を歩めますし、料理が趣味なら食生活がより素晴らしいものになるでしょう。
かく言う僕にも趣味があります。

読書と映画鑑賞です

ド定番すぎてびっくりですが事実なのでしょうがありません。
小学生の頃からこの2つを人生の楽しみにして生きて来たのです。

前回の読み物では本についてのお話をしたので今回は映画についてです。

最近久しぶりに複数回同じ映画を映画館で観ました。
『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』
クエンティン・タランティーノ監督の9作目の長編映画です。
少なくとも僕にとっては最高の映画でした。
なので、この素晴らしい映画についての感想をつらつらと述べていきたいと思います。(ネタバレを含むおそれがありますのでご注意下さい)

あらすじ(公式サイトより引用)
リック・ダルトン(レオナルド・ディカプリオ)はピークをすぎたTV俳優。映画スターへの道がなかなか拓けず焦る日々が続いていた。そんなリックを支えるクリフ・ブース(ブラッド・ピット)は彼に雇われた付き人でスタントマン、そして親友でもある。目まぐるしく変化するエンタテイメント業界で生き抜くことに神経をすり減らし情緒不安定なリックとは対象的に、いつも自分らしさを失わないクリフ。この二人の関係は、ビジネスでもプライベートでもまさにパーフェクト。しかし、時代は徐々に彼らを必要とはしなくなっていた。そんなある日、リックの横に時代の寵児ロマン・ポランスキー監督と新進の女優シャロン・テート(マーゴット・ロビー)夫妻が越してくる。落ちぶれつつある二人とは対照的な輝きを放つ二人。この明暗こそハリウッド。リックは再び俳優としての光明を求め、イタリアでマカロニ・ウエスタン映画に出演する決意をするがーー。
そして、1969年8月9日ーーそれぞれの人生を巻き込み映画史を塗り替える【事件】は起こる。

僕はタランティーノ監督の映画が好きです。
それは主に登場人物たちの繰り広げる意味のない会話、それぞれのシーンに最適なBGM(主に既存の)、そして映画が大好きだと言わんばかりのオマージュの数々。僕に映画の楽しさを再確認させてくれた監督であり、最も好きな映画監督の一人です。

1960年代、最も映画産業が光り輝いていた時代。
映画好きな私達にとってまさに夢の世界でありもう戻ってこない楽園。
タランティーノはそれを再現し、その終わりとなった事件にさえ立ち向かってくれました。
ヒッピーもどきのカルト集団が起こした忌まわしき事件にタランティーノ流のユーモアで奇跡を起こして物語はエンディングへと向かいます。
僕はそのシーンを観たときに、笑いながら涙を流していました。

映画のストーリーはいたって普通のものです。しかし僕はその普通さが、我々観客をその世界に引き込む力を持っているように思います。そして映画が終わりに近づくにつれて、史実を知っている我々は辛い気持ちになるのです。タランティーノ監督の用意したエンディングはハッピーなものですが、映画館を出て現実の世界に戻った我々を待っているのは変えられない事実です。
この映画はタイトルが表す様に「おとぎ話」なんだと思います。この映画は人の人生を変える様なメッセージのある作品ではありません。けれど、この映画に登場する人たちはスクリーンの向こうで生きているし、こちらでもあちらでもきっと日々は続いていくのでしょう。

僕はこの映画が大好きです。

この秋は観たい映画が多いのでとても楽しみですね。観に行けるように色々なことを頑張っていきたいと思います。