【第一回「電車」】

はじめまして、森谷A(もりたにあ)と申します。
これからこのページでは僕が毎回一つのテーマを決めて今まで生きてきた中で思ったこと、遭遇した出来事などをつらつらと述べさせていただこうと思っています。
拙い文章ではあるかと思いますが、どうぞ宜しくお願い致します。


ある日、僕は電車に乗って家に帰っていました。座席の端に座り読みかけの文庫本をカバンから出して読んでいると、しばらくしてあることに気づきました。

僕の隣だけ誰も座らないのです。

他の座席は全て埋まっています、なんなら立っている人も多いくらいの状況です。しかし、僕の隣だけはポッカリと空席…
これはどうしたものでしょうか、僕はいくつか理由を考えてみました。

1.立っている人はみんな2人以上の団体で、一つ空いていても意味がない

2.空席の僕とは逆側の人がすごく怖い、あるいは不快感のある方でみんなそれを避けている

3.立っている人たちはみんな僕に不快感を抱いている

1か2であってほしいと思いまず周りを見て見るとむしろ団体の方が少ない、そして僕の逆側を見るとそこにはとてもお顔の整った方が良い姿勢で座っていました。
これは3かなあ…3以外無いよなあ…汗臭かったりしたかなあ…悲しいなあ……
こんなことを考えているうちに最寄り駅に着き辛い気持ちで家に帰っている途中に気がつきました。

社会の窓が開いている。

良かった!僕が不快じゃなくてチャックが開いてたから誰も隣に座らなかったんだ!じゃあチャックを閉めればいいだけじゃないか!
僕は自分の心が軽くなっていくのを感じました。そして隣の空席の原因であろう社会の窓を閉じたのです。
満面の笑みを浮かべながら道端でズボンのチャックを閉めたのは後にも先にもあの時だけです。


いかがでしたでしょうか、中身が無さすぎて自分でもびっくりしていますが今後もこのような形でやっていこうと思っているのでみなさんどうか温かい目で見守ってください。