黒木陽子の「私はこんな海外ドラマを見てきた」vol.10


vol.10 アメリカはこうらしい。


さて今回は雑文です。

海外ドラマと言っても、主にアメリカとちょっとだけイギリスのドラマを見ているわけです。
そうすると、アメリカの普通というか、アメリカの常識的にはこうですよ、という情報がいろいろとわかって面白いです。

高校はロッカーに教科書とか私物いれてるんだなーとか、小切手帳ってのがあるんだなとか、中華料理のテイクアウトは紙パックに入ってるのね(パンダエクスプレス無くなったなー)とかです。
あと、「部屋が広いな!どんなに貧しげな人も私が住んでるみたいなワンルームの狭い部屋に住んでないぜ」とか。
ドラマに描かれる米英のみなさんの家に対する考え方はこちらと違いそうで、興味深いです。DIYでなんとかしようとするところとか。(クリントイーストウッドの『グラン・トリノ』でその辺、描かれてましてたけど)

そしてですね、一番「ほー。そうなのね」と思い始めるのは、大統領選でもちょっとだけ出て来ましたが、ポリティカルコレクトネスといいますが、「差別」に対する意思表明の強さです。

特にコメディ系の作品では、笑いのタネにもなりやすいので、よーく、わかります。
だいたい、マイノリティ側がその点を笑いに変える感じ。ヒスパニック→移民で苦労した感じ、インド→カレーばかり、東アジア→中国人じゃない、ユダヤ人→クリスマス関連、ゲイ→みんなミュージカルが好きなわけじゃない、田舎の白人男性→やたら差別したり銃を愛したり。
ほんでもって、時代とともにそのラインが変わっていって「なるほどなー」と思うのは、男らしさ・女らしさとは何か?というところ。

そのへんは、次回取り上げます「ビッグバンセオリー」にてお話しできたらと思います。

日本でもようやくドラマで色物ではなくゲイの登場人物が出て来始めたんかなーというところですが、まあ、そのあたり、いろいろ難しいから避けときましょうか、というものを感じますね。
私が提案したいのは、学園ドラマに出てくる女子高生はどうしてみんなツルツルストレートヘアなんだ!というところです。チリ毛や天パのかわいい子を出せ!と、思っています。