黒木陽子の「私はこんな海外ドラマを見てきた」vol.2

海外ドラマ大好き人間!略して「海どん」が、彗星小学校のみんなにオススメの海外ドラマを押し付けていくよ!

vol.2 ハードルが高い?…なら、犯罪ものを見ろ!

放課後の職員室。絹枝先生がため息をついていると…

海どん「絹枝先生、どうされたんですか?」
絹 枝「海どんさん!あれ?今日は演劇の日じゃ…」
海どん「これ『ダウントンアビー』のDVDなんですけど、参考になるかと…」
絹枝「それはわざわざすみません。ありがとうございます」
海どん「…」
絹枝「…」
海どん「是非ご覧に…」
絹枝「はい、時間が取れたらいいんですけど…」
海どん「そうですよね、先生お忙しいですもんね」
絹枝「学生時代はけっこう観てたんですけど…」
海どん「一話だけでも、あの、最初の30分くらいだけでも参考になりますし…」

海どん、そう言いながら、DVD1巻を差し出す。

絹枝「(DVDを払いのけ)怖いんです!!」

職員室の床に落ちる音。パッケージからDVDがこぼれている。

絹枝「怖いんです、私。最初は一話だけって思っていたのに!!これ観たら止める、すぐ止められるって…そしたら!!終わり5分のところで!そんなまさか?そしたら、続きが気になってしまって…じゃあ、二話だけだ、
泣き崩れる絹枝先生。

海どん「絹枝先生…」

----

絹枝先生の学生時代のトラウマを引きずり出しちゃった海どん。たしかに、海外ドラマってあざといところでクリフハンガー(次につながる気になる展開)をかましてくるから見続けちゃうんだよね。
時間を無駄遣いできない、ほとんどの社会人には恐ろしいかも。

そんな大人にオススメなのは、これ!
『レバレッジ』と『クリミナルマインド』だ!

『レバレッジ』は、詐欺師や泥棒、ハッカー、戦闘員といった犯罪者たちがひょんなことでチームを組み、悪い奴らに仕返しをする、という必殺仕事人とルパン三世とスパイ大作戦を合わせたみたいな話。

『クリミナルマインド』は、FBIの連続殺人対策チームが毎回起こる連続殺人事件行動分析というか敏腕ハッカーが力を発揮して解決する話です。

どちらもハッカーが大活躍。プログラミングを極めたら、この世は思いのままなのか!?とさえ思えるほど。
ちなみに、今の犯罪ものは、基本的に足で稼がないです。ネットからの情報や、ハッキング、身体を張って忍び込んでもすぐに端末から侵入して遠隔操作するし、街じゅうの防犯カメラを読み込んだりしてターゲットの顔を特定したりしちゃう。しかも、コンピュータ!という仰々しいものではなく、普段使いのパソコンやら、小さい端末やらで。個人情報の保護なんてプログラマーにかかったら無いも同然。無敵状態。
だもので、90年代のパソコンやインターネットが普及し始めたころの「ハイテク刑事ドラマ」を見るとちょっとしょぼく見えてしまうのが悲しいところ。

話が逸れました。

どちらも一話で話が終わるので、安心して見ることができます。さらに!続けて見ているとだんだん、「こういう展開かな…」と、わかってくるのも優しいところ。
ドラえもんのように、思い出した時に見ることが可能なんです。

グロテスクなのが苦手、という人は『レバレッジ』、アメリカ各地を見てみたいという人は『クリミナルマインド』がオススメ。

絹枝先生、よかったら犯罪モノドラマ、一度見てみて下さいね!

-----

絹枝先生、レンタルビデオ店にて

絹枝「よし!犯罪モノかー。ふむふむ。『キリング…闇に眠る美少女※』これにしよう!」

絹枝先生、一話完結じゃない犯罪ドラマにハマると大変なことになるから気をつけてね!

※『キリング〜闇に眠る美少女』:北欧でヒットしたサスペンスドラマのアメリカリメイク版。とにかく雨がずっと降っている。美少女を殺したのは誰か、二転三転する。シーズン1が終わってもまだわからない。

===