黒木陽子の『あたらしい行事』1月編

クリスマスや節分はもう古い!
次々とあたらしい行事を考えていこうではないか。めざせ!ハロウィン!!

いよいよ最終回

1月1〜31日
長いお正月

新年を1ヶ月かけて祝う日本の風習。
1日〜15日までの従来のお正月を一松、16日〜31日のお正月を二松という。
このひと月の間は「まあまあお正月ですから・・・」と言って済ませてもいいことになっている。
ちなみに2部制になっているのは、一松で休めない業種の人たち(サービス業の人たち)が二松で休むからである。
二松期は飲食業や小売業、もろもろ初売り商戦のある人たちが一斉に休業となるため、注意が必要である。あまりどこかへ出かけることができないため、世代によっては「こっちの方が昔のお正月らしくて好きだ」という人もいる。

<反響>
本来であれば年末にバタバタと作っていたおせち料理を一松期間中に正月大売り出しで購入した食材を使って作ったり、大掃除をゆっくりおこなったり、と概ね好評である。
また、大雪の日と偶然かぶることが多く「正月でよかったね」ってみんな言ってる。

<由来>
お正月は1月1日から七草粥の7日、長くて15日までとされており、この期間を過ぎてもぼんやりしていると「いつまでも正月気分じゃ困る!」などと怒られることもあった。しかし、中国文化圏の旧正月や、「結局7日まで?それとも15日まで?」「旧正月に中国に行きたいんだけど!」という声などから「もうこの際1月いっぱいは正月ってことにしちゃいましょう!」ということになった。

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一年間、あたらしい行事をいろいろ考えてまいりましたが、最終回の1月はやはりお正月にいたしました。
好きなんです、お正月。おおっぴらに休めるところが素晴らしいのだと思っていましたが、よくよく考えてみると、子どものころの大人たちの「お正月だしね・・・」というハレの日感のおかげだったんだなと思っております。
お正月は、おおっぴらに大人たちがすごろくやら凧揚げやら福笑いやらで遊んでくれるのです。お年玉ももらえるし・・・。

って、読み返してみると0月編(準備回)とまったく同じことを書いていますね、私。
38歳の独身生活だと、行事をあまりきちんとしないのですが、「行事っていいな」と思い、「ちょっとはそれらしくしてみよう」と思った一年でした。

みなさんも、よいお正月をお迎えくださいませ!