黒木陽子の『あたらしい行事』6月編


6月30日




1年の半分を生きられたことを祝い、残りの半年の健康を願うための死の儀式。
成人は日中は断食し、その日着た衣類は日が変わるとともに燃やされる。地域によっては水も飲んではいけないという禁忌があったが、近年の温暖化により熱中症で倒れる人も増えてきたため、保健所が行事の中止を呼びかけることが多くなっている。

<由来>
南米ペルーの一地域で行われていた「消滅のカーニバル」が日本への移民によってもたらされたとされる説、アパレル業界が夏物を売り出すために仕掛けた行事であるという説、「え?もう半分過ぎたの?」という毎年のやりとりに辟易したひねくれ者が考えだしたという説、「6月にも休日がほしい」と思った小学生が流行らせた説等いろいろあるが定かではない。2060年ごろから定着しはじめた。

<その他>
京都の住民はこの日は和菓子の「水無月」を食べる日である。したがって、京都では行われていない。