『あなたの知らない三国志の世界』
 第八回「ユニット美人の三国志とはいったい何だったのか3」

2013年の5月〜11月にかけて半年かけてやったユニット美人の三国志vol.0〜4。

この連載では、せっかく半年かけて作ったんだからそのままにしておくのはもったいない。という省エネ精神から、作品について語っていこうと思います。自分で自分の作品解説なんて、どうなんだい、それなら芝居にするなよ…というようなことを書いていきますので、そういうのが嫌な人は読まない方が良いがと思います。

・・・まだ続くよ!

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●前回までのあらすじ
『三国志』をやるにあたり、「戦争」をテーマにしようとするが自分の中に「戦争」に対する思いが何もなかったことに気付いた黒木は自分の人生への不安をそのまま作品にすることにした。

その3:「なかなかシンプルにはなれない」
○曲について
 三国志を読んで一番よく理解できなかったことの一つは、関羽や張飛の劉備に対する滅私奉公ぶりだ。
 劇中で繰り返しかけていた矢井田瞳のSimple is Bestだが、これを聞いたとき、「関羽の千里行の歌だな」と思った。

 ♪あなたが 笑ってくれるなら 尋常じゃない距離だって 走ってやる
 誰にどう思われたっていいんじゃない 単なる暇つぶしにかまってられないわ♪

 ほら!ほらね!ぴったりでしょ。
 主君に対する部下の忠義心というのが、私の三国志理解できないポイントだったわけだけれども、
 当時の武将にとって、名声は生命線だったから・・という事情を鑑みても、ちょっとよくわからなかったわけだけれども、
 (例えば陳宮がなぜ呂布?に忠義をつくしたのか?というところも興味深い。)
 この曲が彼(彼女)らのテーマソングになっていたとしたら・・・ノリか。そういうノリだったのか。
 わかる気がしたのです。


(つづく)