連載後半になってもスタイルがみつからず、
迷走を続けるこのコーナー。
今回は文体をかえてみたよ!
なかなかいいかもね☆
では、早速行ってみよう!!


『黒木陽子の
住まなくても都』

住めば都、とは申しますが、
住まなくったってきっと都。

インターネットを駆使して、
47都道府県、住んだ気になってみます!


【第37回 大陸か国風か福岡県】

今回住んだのは福岡県。
東京、大阪、名古屋と並ぶ大都市だ。
小学生の頃、トイレに貼っている日本地図を見て、
「政令指定都市が二つもあるなんて、福岡って都会なんだな〜」
と感心した覚えがある。

地図

両親の田舎が宮崎なもので、
連載終了直後から位置関係があやふやになってしまった北関東に比べて、
九州の地理はかなり自信があった。
しかし、地図を書いてみると改めて見ると知らなかったことがけっこうある。

(その1)関門橋の位置

地図A

これはけっこうわからない人も多いんじゃないだろうか。

正解はBです。
ちなみに、Aの位置には山陽新幹線のトンネルがある。えー。そうなんや。でもなんで同じ場所じゃないんだろう。調べないけど。(調べろよ!)

(その2)福岡が有明海まで面していたこと。

「京都が瀬戸内海に面していた!」くらいの驚き具合。

(その3)こないだ佐賀公演をした土地がこんなに福岡よりだったとは!

地図C

先日公演終了した珠光の庵九州3県ツアー。
その最後の土地が佐賀だったのだが、福岡から多くのお客さんがいらしてくれた。

「一番(福岡から)近いからね」

と、プロデューサーが言っていたけれども。
福岡市の端だったとは。
これは、京都市民である私たちからすると、北摂のポンポン山(そんな名前の山があるんです)で公演があるようなものか。そりゃ、足を運びやすいはずだ。

・・・なわけないな。

ポンポン山、遠い。
そもそも変な名前だから知ってるだけで、行ったことないし。
いらしてくれたのも福岡でも北九州からだったし。

写真
会場前でほほえむファックさん。

ご来場ありがとうございました。
栄西が中国から持って帰ってきたお茶の種を栽培し始めたところだそうです。


気候

気候も、普通でとくに問題なさそうだ。


そしてのぞいだ福岡市のウェブサイト、がんばっている。
デザインがわかりやすい。税金をこんなふうに紹介している都市は初めてみて。

http://www.city.fukuoka.lg.jp/f-channel/ch5/index.html

市長が若いからだろうか。デザイナーにきちんと仕事をさせている印象だ。

そして、だいたいこういった他の市のサイトを見て「すてきだ!」と、思ったあと、おらがまち、京都市のサイト「京都市情報館」を見ると「うっ・・・」ってなる。

http://www.city.kyoto.lg.jp/

この低スペックパソコンにも優しいサイトときたら。
京都市もいろいろPRすることがあるだろうに。
(京都市って、そのほかにもなんか、手作り感があるんだよな…。地下鉄とかも。)

「ぱっと見 わかりやすいことが 必ずしもいいことではない。」

京都市のサイトは、きっとそう、訴えているのだ。

らしさ

同じ学生の街でも、大陸文化と接してきて、今後そちらとの交流に希望を膨らませている福岡と風土の違いなのかもしれない。

どちらの都市がこのあとに来る混沌のグローバルなあれやこれやの世界を生き延びていけるかは誰にもわからないし、ひょっとするとどちらも生き残るのかもしれない。
そもそも、どっちの都市の人だってそんなこと偉そうに私に言われたくないだろう。
私もそう思う。

さて、そんな福岡で、いったいどんなマンションに住めるのだろうか。
九州いちの大都市。東京、大阪、名古屋、札幌と並び称される大都会だ。
そうとうの覚悟が必要だろう。

間取り

…まさかのデザイナーズマンションに住めた。

今、現実に私は引っ越しを検討しているんだけれど、はっきり言って、この条件ならここに住みたい。
壁紙も一面だけ焦げ茶で黒い蔦のカッティングシートが貼られていたりして素敵だ。

…ここに住みたいです。


住まなくても福岡は都!
47都道府県、住んでやる!(あと10県)