『黒木陽子の
住まなくても都』

住めば都、とは申しますが、
住まなくったってきっと都。

インターネットを駆使して、
47都道府県、住んだ気になってみます!


【第36回 幸福度ってなんじゃろね。福井県】

今回はここに住みました。

地図

京都のお隣!福井県。
原発、多っ!!
・・お世話になっております。
今後原子力発電の動きがどうなるかはわからないけれど、
私たち関西電力圏下の住民は
このこと忘れたり知らんかったりしてはいかんと思う。

そしてなんと、2011年度47都道府県別幸福度ランキング1位。

「・・・・幸福度って、なに?」

ググった結果がこれ↓
http://www.hosei.ac.jp/documents/koho/photo/2011/11/20111110.pdf

なるほど。
都道府県幸福度ランキングは生活や雇用、安全や医療といった40の指標からはかられているみたい。

しかし、その指標をみて、首をひねってしまった。
12番の有業率や、38番の自殺死亡者といった明らかに高い方(もしくは低い方が)が幸せだろうな・・という基準もあるけれど、高い方がいいのか低いほうがいいのか、よくわからない基準もある。

20番の刑法犯認知数とか、高い方がいいのか低い方がいいのかどっちなんだろうか・・・。
犯罪少ない方がいいとも思えるけど、警察が仕事をさぼったらすぐにこの数値下がるんじゃないのか。

うーん・・・。
みなさんにとって、高い低い、どっちが幸福ですか?
下にそのまんま引用してみるので、考えてみてはいかがでしょうか!

*********
47都道府県幸福度ランキング
<40の指標>
■生活・家族部門/9 指標
1. 出生率 2. 未婚率 3. 転入率 4. 交際費比率 5. 持ち家率
6. 畳数 7. 下水道普及率 8. 生活保護比率 9. 保育所定員比率

■労働・企業部門/10 指標
10. 離職率 11. 労働時間 12. 有業率 13. 正社員比率 14. 就業希望者比率 15. 就業期間
16. 完全失業率 17. 障がい者雇用比率 18. 欠損法人(赤字企業)比率 19. 平均工賃月額

■安全・安心部門/12 指標
20. 刑法犯認知数 21. 公害苦情件数 22. 交通事故件数 23. 出火件数 24. 労働災害率
25. 地方債現在高 26. 負債現在高 27. 貯蓄現在高 28. 老人福祉費 29. 手助け必要者比率
30. 悩みストレス比率 31. 相談できない人比率

■医療・健康部門/9 指標
32. 休養時間 33. 趣味娯楽時間 34. 医療費 35. 病床数 36. 医師数
37. 老衰死亡者数 38. 自殺死亡者数 39. 平均寿命(男) 40. 平均寿命(女)
http://www.hosei.ac.jp/documents/koho/photo/2011/11/20111110.pdf より引用。)


【相談できない人比率】とか寂しいな。
でも相談できる人が多すぎても鬱陶しくて大変そうだ。

写真1

【休養時間】が多くとれても、日当り悪かったら意味ないしなー。

写真2

うーん。

幸せは人それぞれ。

そしてきっと、都道府県それぞれでしょう。

そんなこんなで、
今回は福井県に住む上で幸せの条件って感じで住んでみました!

【福井県に住む上での幸せの条件Best4!】

4位 へしこを食べられる
 福井と言えば鯖街道。
 関西外の方にはピンとこないでしょうが、
 福井県の小浜から京都市の出町柳までの鯖を運んだ鯖街道をだいたい75km歩いていくというロケは

 関西ローカル番組の定番です。
 歩かなくても食べられます。


3位 サンルームがある。雨の日でも乾かせる。

気候
 北陸三県はどこもそう。雨が多いので、サンルーム必須というのは石川県で学習済さ!


2位 広い家。

間取り
 広い!
 初3DK。駐車場も無料だぜ!

1位 死にたくなった時に東尋坊で「ベタやな」とニヤリとできる。

写真3
 それでますます死にたくなるか、ちょっと元気になるかはわからないですが。
 私は戻ってくる方に賭けたいかな。


幸福度ナンバー1福井県実情はどうだ?的な掲示板的なあれを検索してみてみたら、
「公共交通機関が揃っていない」「娯楽・文化施設がない」等の地元住民の愚痴が書かれていてですね、
まあ、そうだよな・・と、思ったわけなのです。

だいたいこの幸福度でいうところのワーストあたりに住んでいる身としては、京都も兵庫もいいところだよ!と言わせていただきたい。

もちろん、福井もいいところだ。
東尋坊の写真を見ていたら行きたくなった。海鮮食べたい!
朝ドラ『ちりとてちん』も見てたしね!


住まなくても福井は都!
47都道府県、住んでやる!(あと11県)

***

ちなみに、ブータンの王様が1972年に提唱した国民総幸福量の指標も文末に引用を掲載しておきます。
こちらもなかなか面白い。寛容、満足、怒り、嫉妬等など、感情を指標に採用しているのです。

確かに、どんなに仕事が忙しくても、結婚してなくても、老後ひとりぼっちでも、犯罪が多くても、妬んだり悔やんだりする時間より、笑ったり誰かを許したりしていることが多ければ、それで幸せな気がする。

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国民層幸福度の指標(21世紀社会デザイン研究学会論文より)
1、持続可能かつ公正な社会経済的発展
 基礎的な生活基準(生活水準、困窮)
 肉体の健康(健康、健康に関わる知識、ヘルスバリア)
 教育(教育、ゾン力(ブータン国語)、地元の伝説や民話の知識)
2、環境の保全と持続的な利用
 自然環境・生態系(環境悪化、環境知識、植林)
3、文化の保護と振興
 文化多様性(伝統的レクレーション、方言、価値伝承、伝統工芸職人技能、地域における祭り、相互扶助関係、基本的教訓)
 時間の使い方(時間)
 精神状態(メンタルヘルス、精神性、感情のバランス)
 地域コミュニティの活力(相互扶助関係、家族、親類、安全、社会交流、社会支援、コミュニティ信頼感)
4、良い政治
 良い政治(政府のパフォーマンス、制度に対する信頼、自由)
http://www.gnh-study.com/html/studies.html#applicationより引用)


良い政治か〜。こういう項目が浮かばないってことは、なんだかんだ言っても日本ってシステムに対する信頼あるんだなって思う。