シアターでシネマのススメ 目指せ100本!(3月〜5月)


一ヶ月で映画館で観た映画を、おもしろかった〜ん♪という順番に発表するという、私の趣味以外のなんでもないコーナーです!
3月末から骨折をしていたので、一人で行動することができず劇場からも遠ざかっておりました。
ギプスをとって、車椅子を使わなくなった時、一人で買い物にいける嬉しさで、本屋さんで「映画秘宝」を買ったりなんかしてしまって、自由をひとつ取り戻した時の喜びがはんぱなかった。足が痛くて、普通に歩いて5分のところが15分かかったとしても、顔がニヤニヤしてしまいます。
そんな3週間を過ごしております。
今は走れないけど、もう電車で立ったまま通勤できるもんね!
そんなところまで復活しました。本当にたくさんのありがとうを伝えたいです。

さ〜て!ということで、3月から5月までの映画館で見た映画はこちらだ!

グリーンブック(ピーター・ファレリー)
アクアマン(ジェームズ・ワン)
女王陛下のお気に入り(ヨルゴス・ランティモス)
スパイダーマン スパイダーバース(ボブ・ペルシケッティ他)
ファーストマン(デイミアン・チャゼル)
アリータ バトルエンジェル(ロバート・ロドリゲス)
キャプテン マーベル(アンナ・ボーデン/ライアン・フレック)
バイス(アダム・マッケイ)
アベンジャーズ エンドゲーム(アンソニー・ルッソ/ジョー・ルッソ)
ドント・ウォーリー(ガス・ヴァン・サント)
愛がなんだ(今泉力哉)

アカデミー賞も発表されーのの時期だったので、いろいろな話題作を見に行ったりしておりましたが、最近でいうと「愛がなんだ」は超話題だなあ。もちろん話題になってから観に行ったのですが、劇場は8割以上が若い女性。カップルがちらほら。
え!なんでこんな20代〜30代の女性であふれてるの?どこで、どう口コミが広がってるのか、めちゃくちゃ気になる。
映画は、ああ、うん、うぐ、辛おもしれー!でした。
最後のセリフが最高によかった。よかったというか、私それ言ったことある。かも。え?なんでしってんの?なんでしってんの?!角田光代さん!って震えた。自分が取っていた行動を人から言われて気づくみたいな恐ろしさがあった。
原作、読んでないので、これは読まねばとおもっておるところです。
さて、そんなこんなで今月特に私にビシーっときたのは(アベンジャーズは置いておいて)これです!

「ドント・ウォーリー」
原題 Don't Worry. He Won't Get Far on Foot
アメリカ 上演時間 113分
監督 ガス・バン・サント
出演 ホアキン・フェニックス ジョナ・ヒル ルーニー・マーラー ジャック・ブラック 



解説)2014年に死去したロビン・ウィリアムズが自身の主演で映画化の構想をあたためていた風刺漫画家ジョン・キャラハンの半生を、ガス・バン・サントがその遺志を継いで脚本を執筆。主演にホアキン・フェニックスを迎え、企画から約20年の時を経て完成させた。
オレゴン州ポートランドで酒びたりの毎日を送るキャラハンは自動車事故により胸から下が麻痺し、車いすでの生活を余儀なくされる。これまで以上に酒に溺れるキャラハンは周囲の人びととも衝突し、自暴自棄な日々を送っていたが、あるきっかけにより自分を憐れむことをやめるようになる。持ち前の皮肉と辛辣なユーモアを発揮し、不自由な手で絵を描く風刺漫画家として、キャラハンは第2の人生をスタートさせる。18年・第68回ベルリン国際映画祭コンペティション部門出品。(映画.comより)

あらすじを読むと、ええ話そうやなあ。という予測がつくんだけれども、、、まあ、いい話やったね!!
ストレートな話なので、ださくなる可能性が高いのやけども、さすがのガス・バン・サント!
冒頭からの演出かっこよくて、う、うまいなあ。と感心しながら見ていて、最初の10分あたりになぜか猛烈に目頭が熱くなってしまった。気がついてたらなんか泣いてた。
俳優の演技が素晴らしすぎて、それだけで泣ける。
ホアキン・フェニックス最高。ジョナ・ヒル最高。
そして何よりも、主人公にもんのすごい感情移入をしてしまったのだった。
一生車椅子生活の彼に比べれば、たいしたことのない一ヶ月間の車椅子生活だったけれど、
自由に動きまわっていた前日から目覚めた時には一人では動けない体に。全身ボロボロ、神様、ひどいよ。
その辛さが、ほんの少しだけ、以前の自分よりもわかる気がするのです。

それから、電動車椅子に乗れるまでに復活した主人公が、車椅子を動かして移動するあのシーン、自由を手にいれたあの瞬間の笑顔。
その足で酒を買いにいく主人公。
その足で映画秘宝を買いに行った私。
嬉しいよね!酒はよくないけど、わかるううう〜!
それでも、骨折したことをプラスに受け止めることができた。芸術は救いだ!

その後、主人公キャラハンは、自助グループAA(アルコホーリクス・アノニマス)に参加。
見事復活し、そこからおもいっきりのフューマンドラマに!

いやー、泣いたね。
ちらっとしかでてこないジャック・ブラックが見事やね。
あんな演技ができたらいいな・・・なんて考えながら号泣しておりました@シネリーブル梅田

ちなみに私は大阪の映画館では、だんとつでシネリーブルが好きです。
一番前で観るのに最高の環境!
おすすめです!


おしまい。