シアターでシネマのススメ 目指せ100本!(6月)


一ヶ月で映画館で観た映画を、おもしろかった〜ん♪という順番に発表するという、私の趣味以外のなんでもないコーナーです!

今月、映画館で観た映画はこちら!

「レディ・バード」(監督:グレタ・ガーウィグ)
「デッドプール2」(監督:デヴィット・リーチ)
「万引き家族」(監督:是枝裕和)
「ハン・ソロ」(監督:ロン・ハワード)
「港町」(監督:想田和弘)
「ガザの美容室」(監督:タルザン・ナサール/アラブ・ナサール)
「wonder ワンダー君は太陽」(監督:スティーブン・チョボスキー)

7本、ちょっと少ない。
この一ヶ月は本番が3本あって、ちょっと心に余裕がなかったのだ。
しかし舞台ではたくさんの人にわらってもらったな!って自画自賛している。
劇団どくんごさん、劇団しようよさん、京都コントレックスさん、ありがとう!

子どもの頃から笑ってもらうことが嬉しくて、一生懸命人前でおちょけていた。
今でもこんなことやってるぜ!って、中学生のころの自分に教えてあげたい。
13才の明子ー!38才の明子はコントやって拍手もらってるぞー!


幼い頃の自分、青春時代の自分 のことを思い出す時の、
「そうだ・・・、そうだ!そんなことが私にはあった!」のあの感覚。
多幸感、絶望感、罪悪感、焦燥感、親近感、使命感をごちゃまぜにしたあの感じ。
それは人生を考える上でなかなかに大きな出来事だ。
今月の感想映画は、そんな感覚に襲われた映画「レディ・バード」!

「レディ・バード」
監督:グレタ・ガーウィグ
出演:シアーシャ・ローナン/ローリー・メトカーフ 他

http://ladybird-movie.jp/



主人公はカリフォルニア州・サクラメントの田舎で、精一杯に背伸びをしている女子高生。
自らをレディ・バードと名乗り(友達にも家族にもその名前で呼ばせている)、高校生最後の年、進路、恋愛、友情の悩みにぶちあたっていく青春映画。

この映画には、忘れていたというか、忘れたかったというか、なかったことにしたかった、わがままで、かっこわるいことがどうしても受け入れられなくて、我慢ができなくて、理想の自分が高すぎて、そのせくなにも考えられず、そのせいで親不孝をしまくった自分が映っておった。
ほんでもって、今もあの頃と同じ気持ちを心のどこかにもっているモラトリアムな自分にびびった。

合言葉は「私が主人公!」
その痛々しさと、眩しさが、一緒くたに描かれている。
グレタ・ガーウィグさんは、なんて素敵な人なんやろう。
映画を思い出し、これを書きながら、泣けてくる。

自分で、どうしようもないわがままだとわかっていて、でもどうしても我慢できなくて、自分を責めつつも、「奈良の田舎の高校に行きたくない。」と両親を(おそらく)困らせて、大阪の私学に行った私。
両親はどうして私を許してくれたんだろうか。
今の私に子供がいたら、絶対に私学になんて行くな!無理!って言うだろう。
そう思っただけで、本当に、両親の偉大さを感じて、また泣けてくる。

免許をとって、はじめて一人で運転しながら、いつも自転車で行くコンビニに車で行った時の、あの不思議な感覚。
そんなこと、今まで思い出さなかったけど、絶対にあったあの小さな感動を初めて思い出した。
どうしてそれを描けるんや!グレタ・ガーウィグさんよ!

主演は、シアーシャ・ローナン。
映画「ブルックリン」や「「グランド・ブタペスト・ホテル」に出演している魅力満載の若手女優。
そしてなんといっても、お母さん役のローリー・メトカーフは、人気シットコム「ビッグバン★セオリー ギークなボクらの恋愛法則」のシェルドンのお母さんなので、映画を見る前からワクワクでしてん!
他、出演の俳優さんもとってもとってもいい!


いつかみんなレディ・バードの名を捨てて、大人になる。
でも、忘れないで!あの時のキラキラした自分をなかったことにしないで!そんな風に言われてる気がして嬉しくなった。
きっとたくさんのレディ・バードや、レディ・バードだった人たちがこの映画をみながら、こっぱずかしくなったり、反省したり、後悔したり、賞賛したりしてるんだろう。
この映画をみた後、みんなで「私が主人公!」の話、したいわ〜〜〜〜。


おわり