紙の本のススメ 第18回 「この私が数学を勉強する」


私は、高校時代は高校の理数科のクラスにいたのです。
数学は嫌いでしたが、普通クラスは自由奔放な人たちが多く、進学を目指す人たちがあまりいなかったものですから、
あまり勉強が好きじゃなかった私でも、授業中に騒がしいのがちょっと苦手だったものですから、
1年生の終わりにがんばりまして、進学クラス(理数コース)にいったのでした。

しかしまあ、高校時代は勉強が好きではありませんでしたから、クラブ活動とお笑い番組に明け暮れる日々でございまして、
しかし理数コースは数学の授業がもちろん多く、レベルも高く、挫折を繰り返し、理数コースにいったのにさらに数学が苦手になりました。
その後は、大好きな友達が芸大に行く。と言い出し、じゃあ芸術大学に行きたい!という超いい加減な進路希望により、デッサンとクロッキーの日々でございました。
高校卒業から、おそらく一度も数学の公式というものにふれていなかった20年。
ひょんなことで、こちらの本を手にすることになったのです。

「直感力を高める 数学脳のつくりかた」 バーバラ・オークリー/訳 沼尻由起子



バーバラ・オークリーさんは、高校時代は理数系が全く苦手で赤点を繰り返し、数学は彼女の世界にはないものになっていきました。
言語が大好きだった彼女は大学でスラブ文学の学士号を取得。ネイティブと間違えられるほどのロシア語が話せるようになる。
卒業後すぐに米陸軍に入隊した。しかし、軍隊で昇進するにしろ他のキャリアを探すにしろ、数学の能力やテクノロジーへの理解が欠けているせいで、選択肢が大いに狭められていることに気づいた彼女は、なんと、大学で電気工学を学び始めるのだった。
その後、電気工学の学士号、電気情報工学の博士号、システム工学の博士号を取得し、現在オークランド大学で工学教授として教鞭をとっている。

なんという、説得力!!
数学が嫌いだった人が、大人になってから勉強しなおして教授になるとかってそんなことあるんですね!
ああ、超尊敬だ。それだけで読みたい。そんな勢いで衝動買いした本です。

内容は、神経科学の脳研究にてらしあわせた、効率的な学習方法が紹介されています。
私が、勉強に限らず台本を覚えたり、本を読んだりして実践していることは、

「思い出す」という方法です。
教材(台本)を1ページ読むことに、マーカーを引くのではなく、内容を思い出す練習をする。
台本やと、はっきりとしたセリフまで覚えられなくて、感情を理解したり、そのような会話の流れ。 を整理することができます。
感情を覚えた方がセリフは覚えやすい。
これめっちゃいいですよ!
他にもいろいろな勉強方があるけど、割愛だ。


私は読みながら「数学の勉強は私はしないけど、英語とか韓国語の勉強に役にたつな。」と思いながら読んでおったのですが、
読み終えた時、

「数学の勉強をやりなおしたい。」
という、信じられない衝動に動かされたのです。
そこでこれだ!



「中学校3年間の数学が1冊でしっかりわかる本」小杉拓也

一回勉強したことあるし、思い出したりしながらやってるんですけれども、めっちゃ楽しいですよ!
数学って、こんなに気持ちよいものだったのか。と解が出る喜びを実感しております。



中学レベルからスタートするのが私にはちょうどいい。
ストレス発散に、図形や数式を解くの、おすすめです!


直感力の本は、数学に限らず勉強に取り組んでいる人におすすめの本です。
ぜひ、高校生、大学生の方にもおすすめしたい。
きっと勉強することが楽になるし、楽しくなると思う。
勉強が嫌いだった私が言うのだから、説得力があるだろう。