紙の本のススメ番外編

ユニット美人がいよいよ本公演だ。
昨年10周年公演を演らせていただき、今年はコント公演を、ゲストを迎えて上演するのだ。

これまでのコント公演のことをいろいろ振り返ってみる。
いつもトラウマのように思い出すのは、11年前のアートコンプレックス1928での「愛舞台博」だ。

辛かった。
満席の客席で、蓮行さんのかわいた笑い声だけが「ははは」と一回聞こえただけだった。こっちは緑のブルマででかい声を出しているのに。

あまりにも悔しくて黒木さんはマクドナルドで泣き出して、私は泣いている黒木さんになぜかキレていた。

よく解散しなかったものだ。
あの時、まだ私はブルマに着られていたんだな。
まだブルマをはく準備ができていなかったんだな。
あの時の悔しさは、いまのユニット美人の肥やしになっている。
滑りまくったあの舞台を、「笑わない客が悪いんだ!センスねーな!」とかゆーてたら、いま、楽しく舞台には立ててなかっただろうなあ。

ありがとう、愛舞台博。
ありがとう、泣いてくれた黒木さん。


今回のユニット美人には、多数のゲストが出てくれている。
みんなの魅力を酷い一言で紹介するよ。

朝活でも出演してくれた、かおりんこと 劇団しようよの「西村花織」
彼女の暗い所が、私を安心させてくれる不器用すぎる美人。

現役の中学校の国語教諭 期間劇団員の「マスマイ」
多分Mだ。いじめると嬉しそうに輝くので、ユニット美人向きだ。

ユニット美人の三国志にも出てくれたみっちーこと「高橋美智子」
マイナス思考が最高に似合う女。
ひどい目にあうのが最高に似合う女優。

昨年の10周年公演にも日替わりゲストでてくれた、大人の演劇部の「西木達夫」
死ぬほど不器用でくそまじめなもうすぐ還暦のおじさん

劇団しようよの公演で一緒だった元同志社小劇場の「市毛達也」
笑い方が少女のよう。惨めな顔が最高に魅力的な男子。いじめたい。

今回初めてご一緒する同世代の女優「岡本こずえ」
失うものがないんだろうなと思わせられる、殻のない自由なアラサー女優

みんな、愛おしいです。
笑いとは滑稽であることが必須だ。
かわいそうなほどに滑稽な人たちです。
どうか、そんな人たちを笑いに来てください。

稽古場では、黒木さんの笑い声が響きわたっています。
いつまでも、やると思うな、ユニット美人
もうね、アラフォーですからね!!

よろしくどうぞー!!!!




ユニット美人のコント公演「笑ひたまひ 鎮めたまへ」

はるかとおい昔。人間関係や健康のこと、先の見えない不安、その他もろもろの問題解決がめんどうくさくなってしまい、引きこもりになってしまったひとりの女を引きずり出すため、「おもしろい女」が集められ、部屋の前で大コント大会が繰り広げられた・・・。
人と人の間に生まれるやりとりの中の矮小さや、ひとりの人間の中の世界がその場その場で悲劇から喜劇、不条理劇へと変化する滑稽さ。天岩戸の神話でアメノウズメが笑芸を行い天照大御神の怒りを鎮めたように、ユニット美人が人々の日常のグチや怒りを事前に収集し、コント集として上演!世間に漂う日々の澱を、体一つで笑いに昇華します!

[日時]
11月12日(土)14:00 18:00
11月13日(日)14:00 18:00
※開場は開演の30分前

[会場]
KAIKA

[料金]
前売券:一般2000円、学生1500円、小・中学生500円
当日券:2500円

[チケット取扱]
・予約 https://ticket.corich.jp/apply/77034/
・コワーキングスペース「小脇」(直接販売。平日10:30〜20:00 ※臨時休業日あり)

[出演]
紙本明子 黒木陽子(以上 ユニット美人)
市毛達也(同志社小劇場) 岡本こずえ 高橋美智子
西木達夫(大人の演劇部) 西村花織(劇団しようよ) マスマイ

[作・演出]黒木陽子
[舞台監督]渡川知彦
[制作]坪井梢
[主催]ユニット美人
[共催]NPO法人フリンジシアタープロジェクト
京都府文化力チャレンジ事業
made in KAIKA
KYOTO EXPERIMENT 京都国際舞台芸術祭 2016 AUTUMNフリンジ「オープンエントリー作品」

[お問い合わせ]
Tel:075-353-1660(劇団衛星内)
Mail:unitbijin☆eisei.info(☆を@に変えて送信ください。)
Web:http://www.eisei.info/unitB