紙の本のススメ 第四回目「食本」

基礎代謝が低く1日のカロリー摂取量が少ない私ですが、食べることは相当こだわっていると自負しております。食いしん坊です。
1回1回の食事はイベント。
吉野家であっても、コンビニパンであっても、わたしにはイベント。
捨て飯(空腹を満たせればよくってなんとなく食べる食事)なんてたべたこと、ないっす。

そんな食いしん坊紙本による「食べ物系」の本のご紹介だ。

まずは私のバイブル 
「オズボーンさん家(ち)のベジタブル食堂」オズボーン未奈子



レシピ本って、買ったときが一番テンション上がって、家に帰って夜に読みながら
「明日これをつくろう。」
「今度の休みはこれだ。」
とか言いながら、まるでもう作ったかのような満足感を味わい読了!
そして作らない!
みたいなことになりがちです。
しかしこの本は、そんな私が何度読みかえし、レシピを参考に作ってては「うまい!」と叫び、夜中に見ては、何度幸せなため息をついたことか。

野菜だけのレシピ(牛乳、チーズは登場します)でこんなに味わい深いのか!
とまじでリコメンドです。
一番のお気に入りは、長ねぎのチーズ煮
一番衝撃だったのが、レモン汁とナンプラーのみのドレッシング

ああ、本当に幸せ。


続いてはこちら。

「ぱんぱかパン図鑑」"つむぎや”金子健一



食パン大好きー!!!!!!!!!!!
本当に素敵な図鑑。
全部食べたい。全部いける。
なんといっても、材料が無理しなくても揃えられて、パンがあればいつだって何か作れるのがいい。
でもやっぱりいつものあいつを作ってしまうんですがね。

こんな感じ。



シンプルなものほど惹かれる。


さて、次は趣向を変えてこちらっ

「激安食品の落とし穴」山本謙治



300円以下のお弁当
スーパーでたまに売られてる70円代以下のなっとう
たまご
そのほかいろいろと。。

「なんでこんなに安いんやろう?」
「まあ、いっか!安いし!」

と思って手にする食べ物のその値段の不思議を解説してくれる本です。
健康に悪い!とかそういう専門外(筆者の)のことを書かないところが、とても私は好感をもった。
美味しくなさそうなのは明らかなのだ。
安いには理由があるのだ。
無理は続かない。ということだけははっきりしている。
ぜひ読んでほしいです。
「消費者だけが食のあり方を変えられる」の章は震えた。
それってなんか嬉しいことやなと思うんです。
買わされてるんじゃなくって、売らせてるのだと思うこと。
安価だけが買い物の判断基準になるのではなくって、エシカルに物を買っていきたい。
KAIKAに置いておくので、気になったらぜひ。


さらに食べ物から広げてこちら。
「フード左翼とフード右翼」食で分断される日本人 速水健朗



これはめっちゃ面白いです。
アメリカ同様、日本でもリベラルな性向の人と、保守的な人とでは、生活スタイルや消費の志向は違うはずだろう。という仮説で、この本は書かれている。
ファストフード大好きだけど私は左翼だよ!って人ももちろんいる。
けれど、買うこと、食べることは毎日私たちが関わる社会の中で起こることで、起こす活動で。消費行動が政治につながることを意識して、食べるものを選ぶことがあっても良いと思う。
全部が全部考えて行動とることはしんどいけれど、食べることに自覚をもつことは、結構楽しい。
選択の幅が広がった時、世界が広がるのだと思う。
先の本ととてもリンクするので、こちらも合わせておすすめです。
こちらも同様、押し付ける内容ではないところが良い。


そして私の中で最大の関心事、食べ物の廃棄について。
「世界の食料ムダ捨て事情」 トリストラム・スチュアート



こちら、まだ「はじめに」しか読んでいないので、ご紹介は次回に!
はじめにだけで、悲しい気持ちになっております。

私、食べもの好きだなあ・・・。