「今週はリーディング公演に出演させていただきますので、そのことを書きます。」

今週はリーディング公演に出演させていただきますので、そのことを書きます。
私は、リーディング公演というオンリーリーディングな公演をほとんどみたことがありませんで、ましてや出演もはじめてなのです。

あまり経験したことないわりに、私はリーディング公演が好きです。
じゃあもっと行けばいいのにって思うけど、まあ、そこは、ええ。これから、行きます。


声だけで過ごす20分がたまらなく「エロいなあ」と感じるのです。
目の前には読む人が1人
暗闇にぼんやりと浮かびあがるあの白い肌(あ、私は林英世さんや、広田ゆうみさん、内田淳子さんとかをイメージ)
静けさの中にじわっと響く声
気がつけば勝手に頭の中に映像が浮かぶんですね。
ああ、いいなあ。リーディング。

そして、今週末、はじめて、リーディング公演に出演させていただきます。
暗闇でも無く、出演者7名で、80分くらいあって、エロくない。
全然イメージとちゃう!


さて、作品は、20年前の1995年阪神淡路大震災がテーマです。
20年前は、私15歳
奈良県橿原市で健やかに生きる中学3年生。
その日は、部屋で1人で寝てた。
部屋が大きく揺れて目が覚めて、勉強机の本棚のファイルがガチャガチャゆーて、
怖くってそのまま布団の中で動けなかった。
「おばあちゃん助けて…!」とまだ生きているおばあちゃんに心の中でお願いをした。
なんやったらその日は田舎からおばあちゃんが泊まりに来ていて、1Fで寝ていた。

しばらくたったら揺れがおさまって、そのまま再び眠りに落ちた。
はじめての地震体験だった。
今あの地震を体験したら、夜寝れないだろうなと思う。

朝起きたら、テレビで、煙がもくもく上がっている神戸の街がうつっていて。
「なんか、大変やな。」くらいに思っていた。
そのまま学校に行って、今朝の地震すごかったな〜。くらいな話をして。
帰りのHRで先生が、神戸が大変なことになってる。って言う話をしていたけれどちゃんと覚えていない。

想像力も持てなくて、実感もなく、友達も家族も親戚も特になんともなくっての中学時代。
でも、そこからの20年の間に、友達が震災で亡くなった人や、当時ボランティア活動に行っていた人や、東日本大震災で友達の両親が亡くなって、色んな災害で亡くなる人をテレビで知って、
20年の間に、地震がすごく怖いものになって、ちょっと家が揺れただけで飛び起きて身を屈める。
揺れるたびに、家族や大切な人たちのことを考えて、ちょっと悲しい気持ちになる。


20年目にこの台本に出会って公演に出演する事になって、19年間感じなかった感情を持つ事になる。
リーディングを観に来てくれるお客さんもどう感じるだろうか。
出会ってもらいたいし、20年目の何かをまた感じてほしいとも欲張りにも思う。

「できること全部したいねん!」

私の好きなセリフなんですけど、小学生にまけないくらいこれからも叫びつづけたいわ。
全部したいねん!するねん!
せやから観に来てほしいねん!

ぜひ。

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阪神大震災から20年の日に再会する、リーディング
『あくびと風の威力』〈第4回劇作家協会新人戯曲賞佳作 受賞作品〉

作:角ひろみ
演出:サリngROCK(突劇金魚)
出演:片桐慎和子、嘉納みなこ、紙本明子、ののあざみ、本多真理
   西田政彦、サカイヒロト

日時:1月17日(土)・18日(日) 各13:00/17:00
料金:1,500円  ※整理番号付・日時指定自由席
会場:神戸アートビレッジセンター

★アフタートーク
1/17 13:00 角ひろみ・サリngROCK
1/17 1700 ゲスト=岡登志子さん・角ひろみ・サリngROCK
1/18 13:00 ゲスト=岩崎正裕さん・角ひろみ・サリngROCK
1/18 17:00 角ひろみ・サリngROC