おしゃれ雑誌編集部! 〜演劇人スタイル〜
vol.28「ハンサムリレー特別編 九州ツアーを記念して。」

演劇人、紙本明子が欲しい物や興味のあるもの、人、あれこれをテーマに、なるべく背伸びせず、演劇人の為のおしゃれマガジンを作ります。

さて、今回は、ハンサムリレー特別版。
劇団衛星珠光の庵九州制覇を記念しまして、九州ツアーでご尽力いただきました、これぞ九州の男!葉山太司さん(飛ぶ劇場)にインタビューさせていただきました!!



今回は特別版ということで、リレーではありませんが、魅力あふれる葉山さんをご紹介で〜す。
葉山さんのプロフィール(猪を狩れるらしいよ!)
http://www.tobugeki.com/member/post_14.php

紙「宜しくお願いします、では、まず、葉山さんが「こういう男になりたい」と思う、いわゆる「憧れの人」とか「像」とかってのはありますか?」

葉「あります、あります。やっぱりね、おっきい人がいいです。」

紙「大きい人?」



葉「心が。体じゃなくて。懐が深いひと。」

紙「なるほど。例えばどんな時にそう思うんですか?」

葉「例えば、あれですよ。飲み会とかで、「いい、いい、今日はオレが出すから。」って大勢いても、さらっと言えちゃう。身近で言うと、内藤さん(南河内万歳一座)ですね。」

紙「内藤さん!」

葉「北九州の仕事で来た時とか、南河内の人がいなくっても、飲み会で何人いても関係なく、「とりあえずじゃあお前達1000円でいいから。あとはオレが出すから。」とかね。毎回。」

紙「なるほど〜。他に内藤さんで、かっこいいな〜この人はよう!っていうところはありますか?」

葉「やっぱりね、諦めない。」

紙「え?」

葉「演出を。最後まで諦めない。ぎりぎりまで、その俳優から出てくるものを引き出そうとする。普段は大雑把なのに、演出になるとすっごく細かくて。細かいところまで俳優に付合うし、教えてくれる。すごい。」

紙「ほ〜、やっぱり関西、とくに大阪では、「絶対内藤さん。」みたいなところありますよ。やっぱ素敵な人なんですね。」

葉「珍しいよね、みんなから愛される代表というか演出家というか。トップに立つ人間ってだいたい嫌われるのにね〜。」

紙「あははは」

葉「やっぱりああいう大人になりたい!って思うね。」

紙「そこで、葉山さんが普段気をつけてる事とか、内藤さんに出会って変わったことはあるんですか?」

葉「あ、稽古後に後輩を誘うように心がけてるかな。」

紙「なるほど、後輩の面倒を見る。」

葉「そうやね。うん、やっぱり普段からどうやったら「かっこいい大人になれるか」を考えて生きてますね。」

紙「おおお!」

葉「歩き煙草をしない。ポイ捨てをしない。とかそういうところから。」

紙「おおお!それ大事ですね!なんか俺ルールみたいなものはあるんですか?」

葉「自分ルール?」

紙「ハンサムマンならこれはしないだろう!っていうようなルールとか。」

葉「まずね、女の子は泣かさない。」

紙「は〜ら〜、すごい。」

葉「うちのじいちゃんが言ってたんです。「女の子を一生笑わせておけたら一人前や。」って」

紙「え〜、なんか昔の人が言うのはちょっと意外ですね。」

葉「ね、おじいちゃんがね。もう死んだんですけど。」

紙「ちなみにおじいちゃんは、おばあちゃんを…」

葉「大切にしてたと思いますね。怒ったりしてるところは見なかったですね。」

紙「素敵ですね。」

葉「あと、ほんと自分ルールですけど、歩き煙草とポイ捨ては絶対しない。」

紙「私もね、世の中で一番きらいなものは、煙草を捨てる人間、ですね。許せない。」

葉「でしょ。」

紙「許せない。」(興奮しています。)

葉「許せませんよ。」(ちょっと怒りぎみ)

紙「拾って投げてやろうかと思いますよ!背後から。」

葉「火付けたまま捨てますからね。」

紙「そう!こないだもね、こうやってね、バス乗る前とかに、向こうから歩いて来て、そのまま捨ててバスの…みた…な」
(実演しながらしゃべっているのでマイクが遠くなりました。)

葉「そうですよ。なんかね、余裕ないなって、思うんです。だから大きな男になりたいな。って」

紙「なるほど、余裕がない。」

葉「ちゃんと灰皿あるところで、ゆっくりね、嗜もうよ。みたいな」

紙「うんうん。」

葉「焦ってる男ってかっこ良くないじゃないですか。」

紙「いいルールですね。俺ルール。これいいな〜。」

葉「あとね、浮気はしない。不倫はしない。」

紙「ほう!不倫しないっすか!」

葉「かっこ悪いじゃないですか、こそこそするの。どうせ浮気するなら、奥さんに宣言してから行く!くらいがいいですね。」

紙「それで奥さんがNGって言ったら?」

葉「もちろんしませんよ。まあ、そもそも浮気とかしたこと無いから。」

紙「興味も持たない?」

葉「持たない。全くない。全くない。」

紙(ちょっと自分に言い聞かせているようだとも感じるほどに)

葉「今まで彼女がかぶるみたいな事もなかったですよ。」

紙「でも、彼女がいて、他の人を好きになってしまったみたいな経験はないですか?」

葉「若かったんでしょうね。両方とも振りましたね。」

紙「え!?」

葉「彼女とも別れて、新しく好きです。って言ってくれた人もフッた。」

紙「あらら!」

葉「今はそんな事しないと思うけど、当時はそれが「かっこいい」と思ってた。」

紙「ほほ〜。でもあれですね、葉山さんは昔から、どうやったら自分がかっこいいのか?を考えて生きてきたんですね。」

葉「考えてきたね。自分の一番ベストなかっこよさを考えてたね。」



紙「では、身近な人で、はじめて「この人かっこいいな…!」って思った男性ってどんな人だったか覚えていますか?」

葉「はじめて…?身近で? そうやな〜。オヤジかな」

紙「わー!かっこいい!一番かっこいい回答ですよそれ!」

葉「オヤジかな。」

紙「うわ!かっこいい!二回目!」

葉「まじですよ。」

紙「まじですか!何歳くらいの頃ですか?」

葉「多分、中学高校くらいですかね。」

紙「…!反抗期じゃないですか!」

葉「オヤジは、役所で働いてたんですけど…」
(と、お父様の仕事に関するすばらしい武勇伝が繰り広げられるんですが、ちょいとプライベートなお話なので割愛したします。が、素敵なオヤジストーリーでございました!)

葉「で、町長が変わった瞬間、あっという間に出世したんですよ。」

紙「ああ、やっぱり人徳をお持ちやったんでしょうな。」

葉「ね。でも一切職場の愚痴を聞いたことがなかったんですよ。それが、本当にすげーな…って。」

紙「お父さんとお母さんは、仲が良いですか?」

葉「めっちゃ仲いいね。」

紙「やっぱり」

葉「昔は喧嘩ばっかりして、母親が俺を連れ出してよく家出してたけど。」

紙「え!それで?何日か後にしれっと帰ってくるみたいな?」

葉「いや、その日の晩には帰ってた。」

紙「あはは!」

葉「ちょっとドライブして、帰るみたいな(笑)」

紙「いや、しかし、お父さん。いいっすね。なかなか言えないですよね。オヤジみたいな男になりたい。って」

葉「あんまり周りにはいないかな。思ってても言わないのかもしれないけど笑」

紙「でも、親と仲悪い男性は、かっこ良くないなって思いますね。」

葉「分かる。昔からオヤジの悪口とか親、兄弟の悪口言われるのは本当に我慢できなかったな。よく喧嘩してたね。」

紙「なるほど。」

葉「こんなに真面目な感じでいいんですか?」

紙「大丈夫です!でもそうですね、ちょっと路線を変えまして…。
では、葉山さんが思う、ハンサムセリフっていうのを聞いてみたいと思います。」

葉「?」

紙「色々シチュエーションがあるんですけど、例えば、お芝居のOPで一言、ハンサムキャラの紹介みたいな感じでスポットライトがあたった時の一言をお願いします。」

葉「…え? えーっとですねーーー。」

紙「時間かけて頂いて。」

葉「そうやな…えーっと、「背中で語る」」

紙「セリフ?」

葉「あ、「俺の後ろに立つんじゃねえ…」」

紙「あ、それかっこいいですね!葉山さんは背後系って事ですね。」

葉「なんかね、背中とか、後ろ向き=かっこいい、みたいなのんありますね。」

紙「あるある。では、次は、彼女に、こういうシチュエーションでこんなかっこいいセリフ言ってみたい。みたいなのはありますか?」

葉「えー、あーっとね、よく妄想するんですけど」

紙「妄想しますか!」

葉「例えば、彼女がちょっと落ち込んだ時とかに、頭をぽんぽんとして、「大丈夫」って言う。」

紙「ああ!君が不安な事は俺が大丈夫って言ってあげる。みたいな!」

葉「受け止めるよ。みたいな。」

紙「あらららら。そういうシチュエーションをいっぱい妄想してる?」

葉「いっぱい妄想してる。」

紙「(爆笑) 缶コーヒー買って来て、公園でみたいな。」

葉「色んなシチューエーションをね。」

(この後、私がプロポーズされるシチュエーションを海外ドラマの1シーンを思い描きながら妄想の解説しているのですが、長いので割愛でございます。)

紙「最近は妄想しますか?」

葉「最近はしますね!最近近所のコンビニの店員さんがかわいいんですよ。原さん」

紙「原さん!何歳くらいの人なんですか?」

葉「二十歳くらいかなあ…で、接客が丁寧なんですよ。」

紙「それは好感度高いですね。で、妄想しちゃう。」

葉「自分が出る公演のチケットをコンビニで買って、そのまま、「これ自分出る公演なんで観に来て下さい。」って渡す。とか」

紙「あらららら!うわ!その妄想はね、妄想好きの妄想やわ!私もそれ分かりますわ。」

葉「そう?(照)」

紙「私はね、居酒屋に行った時にばったり出会う。みたいな事を妄想しますね。最近は佐川急便のお兄さんとね。」
(私の妄想シーンの説明が入りますが、割愛いたします。)

紙「バレンタインデーのチョコの渡すシミュレーションとかね。絶対実際渡さないですけどね。」

葉「そうそう。いいですね妄想」

紙「でも、やっぱり妄想というか、日々考える事は大切ですよね。自分がどうやったらかっこ良くなれるんだろう?って想像力を膨らます事は、いいですよ。現実につながっていくと思うんですね。」

葉「そうですね〜」

紙「実際は、妄想してたことが本当に起こったよ。みたいな事はあったんですか?」

葉「無いですね。」

紙「無い!?」

葉「無いですね。」

紙「しかしこんなに妄想で盛り上がるとは…。あんまり周りに居ないですよ。男性で妄想する人って」

葉「そうですか?めっちゃ妄想しますよ。恋愛以外でも」

紙「あ!分かります!自分がエスパーやったら今ここでまず…とか。」

葉「そう、エスパー系は良くやるね。あと時間戻せたら…とか。」

紙「ああ!私は自分が死なない体をもっていて、めっちゃ強かったら戦争とめるのに!とか。」

葉「分かる。エスパー妄想はめっちゃするね。あとデスノートとかも考えてしまったりね。」

紙「いや〜 葉山さん、妄想しますね!
でもどうですか?これ無理矢理ハンサムトークに戻していくと、妄想する男性はどうですか?かっこいい、かっこ良くないで言えば?」

葉「いや、特になんにも思わないですけどね。」

紙「あ、そうですか。私的には、妄想する男子、ちょっとダサイな。って思っちゃいますね。」

葉「ちょっと!ここまで楽しく妄想を語ってたのに、いきなり落としますね!笑」

紙「ちょっとひどいですね今のね!いや違うんですよ、妄想してる時の姿がね。真剣に考え事してるように見えて実際には「ああ、あの時 時間が戻せたら…俺…!」とか、妄想してると思うと、だっさ!みたいな。」

葉「あはははは!」

紙「電車乗り遅れた時とかにホームで、真剣な顔して、「俺がエスパーやったら電車に乗らんでも行けるのに…!」とか。」

葉「まあ、あんまり公の場では妄想しないですけどね。やっぱり一人の時が多いですね。」

紙「あははは!やっぱりそうですね。」

葉「あんまりハンサムトークじゃなくなってますね。」

紙「そうですね、では最後にですね、葉山さんが思う、演劇人で「この人がハンサムです!」っていう方を発表していただきたいと思います。」

葉「そうすねー、やっぱり、内藤さんが一番最初に出てくるんですよね。」

紙「やっぱり!」

葉「トータルで、全部で考えて演劇人で内藤さんには誰も敵わないんじゃないかと思いますね。」

紙「それはすごい!」

葉「南河内のおじさん達はみんなかっこいいですけどね!」

紙「やっぱり伝染するんですかね。」

葉「うん。あんなオヤジになりたいですね。僕は内藤裕敬さんで!」

紙「今日は特別版ということで、ご紹介だけという事なのですが。
さすがに内藤さんにこのハンサムリレーでインタビューするのはちょっと怖いっすね!」

葉「あははは!」

紙「でも、関西人としてとっても嬉しいです!ありがとうございました!」

葉「ありがとうございました〜。」




葉山さん、本当にありがとう!
穏やかで優しくて、面白い。やっぱり日々「かっこいい俺」を考えてる人は違うな…と。
みんなー!葉山さんはめっちゃハンサムやったよー!!!