おしゃれ雑誌編集部! 〜演劇人スタイル〜
vol.15「編集長を追いかけて」

演劇人、紙本明子が欲しい物や興味のあるもの、人、あれこれをテーマに、なるべく背伸びせず、演劇人の為のおしゃれマガジンを作ります。


《前回までのあらすじ》
紙本は烏丸ストロークロックさんの稽古場見学の為、京都芸術センターにいた。
ひとしきり稽古を見学させてもらった紙本は、制作室を出て自転車置き場へと向かう。
そこで、当雑誌編集長とばったり出会う。

編集長「おお、良い記事かけそうか?」
紙本「あ、編集長!はい!記事って言うか、私の感想文みたいになると思いますけど!」
編集長「ところで、演出家の柳沼さんの顔写真が見当たらんのやけど。」
紙本「えーっと、えーっと。あれ?ないっすね。」
編集長 ぼかーん!!
紙本「ってえ!さーせん!興奮のあまり、撮影し忘れました!」
編集長「演出は劇団の顔やぞ!しかも他の写真も画質わるいし!」
紙本「さーせん。なんせ1回目やったんで勝手がわからず…!」
編集長「まあ、ええわ。しっかり御礼ゆーとけよ。」
紙本「はい!」

編集長 スタスタスタと去って行く。

しまったな〜 ほんまに柳沼さんの後ろ姿しか撮れてない。
ところで、なんで芸術センターに編集長がいたんやろう。
そういえば、編集長っていつも何してるんや。どこの誰なんや…?あれ!?

第15回目にして、編集長の存在に疑問を持ち始めた紙本。
都合の良いタイミングでいつも登場する編集長…。

「編集長!あなたは一体誰なのですか…!」

『編集長をおいかけて』


「とにかく編集長を追いかけるぞ!」

烏丸駅から阪急にのって「大阪方面」へ向かいはじめた編集長。

「大阪の人なのか…?」
とにかく後を追いかけるべく、紙本は電車に飛び乗った。

しかし…
稽古場で出会うなんておかしい!
私はいままで、編集長のことを、ただの編集長やと疑ってかからなかった。
だいたい「ただの編集長」ってなんや。
素性があきらかでない登場人物こそが、ドラマのキーを担う人物やのに!
今まで気がつかなかった!ばかばか明子!

編集長のことを振り返ってみた。
vol3. 首藤くんのインタビューのテープ起こしが間に合わなかった時、突如現れた編集長。
Vol6. 坂口さんの一週間コーディネイトの記事が遅くなった時、
その後のvol10. の占いの後のダメだし、
vol11. 対談のテープ起こしが間に合わなかった時、

は…!
そうか!
私の記事が間に合わない時にいつも登場する「編集長」
ということは…編集長、あなたは、もしかして…。

いかん!!
まだ結論づけるには早すぎる。

とにかく編集長を追うのだ!
南茨木市駅でモノレールに乗換…?
あれよあれよと駅に到着。
おや、ここは、伊丹空港ではないか…。
編集長、一体どこへ向かうのか!?
JAL国内線、2001便 札幌行!?
え!
どうしよう!行っちゃうのか!札幌?
いや、でも、ここまで来たのだ、北の果てまでだって追いかけるぜ!

色々あって、札幌に到着した後、JRに乗って旭川にたどり着いた。
紙本にとってもはじめての旭川。
札幌よりも更に北。
三月中旬でもまだまだ冬景色 銀箔の世界
すっかり北海道に心を奪われた紙本であった。

写真1

いかん!楽しんでいる場合ではない!
私は編集長を追いかけてきたのだ。
は!編集長が車に乗り込んだ。誰の車だ! まあいい、ついていこう!
どうやって?そんなことはどうでもいい!
…む!ここは…!
テレビで何度か特集されていた、「旭山動物園」ではないか!
どこへむかっているのだ!編集長!

写真2 かわいいペンギンさん

写真3 ペンギンさんのもぐもぐタイム(お食事中です♪)
お空を飛んでいるみたいです♪

写真4
トラのもぐもぐタイムも見れたよ!
大きいけど、かわいいな。

写真5
レッサーパンダがこんなに可愛いとは思わなかった。
どことなく、ユニット美人のふくちゃんに似ているよ。


うわ〜〜!
たのしいー!
旭山動物園、最高や!

おっと!そうこうしているうちに、編集長の姿が見当たらない!
編集長!?
あ、出口のところに編集長の姿が!
追いかけるのか?でも、まだ全然動物を見れていない…!

くそう!!
そんなことより、時間が足りなくて、3分の1しか動物園も見れてないし!
別の機会にもう一度ここには来なくてはならない。
そう心に決めた紙本であった。

つづく