おしゃれ雑誌編集部! 〜演劇人スタイル〜
vol.12「今度こそ対談」

演劇人、紙本明子が欲しい物や興味のあるもの、人、あれこれをテーマに、なるべく背伸びせず、演劇人の為のおしゃれマガジンを作ります。

ようやくテープ起こしが完成。
適当に起こすのもしんどいのに、これを職業にしている人は何を考えているのだ!そして尊敬する!

今回はコックピットの中で行いましたが、やっぱりこういうトークは、居酒屋とかおしゃれご飯屋さんに集合して、それぞれ好きなものを食べながらお喋りする。という、もっと、ちゃんと「グータン」っぽくするべきだったぜ。
よし次回は「もっとちゃんとグータン」や!
ご協力頂いた黒木さん 小林さん 寺井さん 井村さんありがとう!
とりとめの無い会話ですが、どうぞお楽しみください。

インタビュアー/編集/演出/加筆:紙本明子

写真1

紙「それでは、さっそくですがみなさんの占い結果を教えて頂きたいと思います。どういう男性のタイプになりましたか?」
小林「私は、演出/脚本家タイプになりました。最後の質問で学ランを選びましたね。」
寺井「webデザイナーになりましたね。」
黒木「私はAやったかな。ええと役者、あれ?どれやったっけ。ダメンズやったと思う。」
(やっぱり黒木さんは適当な感じ)

実際現場で、稽古場から本番終了までで誰に一番ときめくか?


紙「今回のコックピットで誰に一番ときめきましたか?」
全員「…。」
紙「えっとじゃあ、つきあうならこいつだ!みたいな人は?」
全員「………。」
紙「じゃあ…、ランキングをつけるなら。」
(どうしてもみんな、誰ともつきあいたくないらしい。)
紙「演出、役者、ハードスタッフ、制作スタッフ、宣伝美術、ホールスタッフの人、さてどれ!?」
全員「……。」
黒木「まあ、俳優さんといる時間が多いからなあ…。」
寺井「あー。」
紙「小林さんは?」
小林「やっぱり俳優さんですかね。」
黒木「やっぱり俳優さんでも俳優の仕事してる時よりも、仕込みしている時とかの姿に、は!っとする時とかあるけど、それって俳優じゃないって事かな。」
紙「いや、でもそれは俳優しながらもそういう事が出来るっていうポイントやから、どっちかだけやったらあかんのかもよ。」
寺井「うーん。」
紙「ってことはとりあえずみなさん基本的に俳優って事でいいのね?小林さんは!?」(ちょっとイライラしている。)
小林「あー、でもやっぱり一緒にいる時間が長いので、俳優さんじゃないですかね。」
紙「寺井さんは?」
黒木「あ、でも結婚するかとつきあうかで違うかも。」
紙「とりあえず、つきあうにしよう。寺井さんは?」
小林「あ、でも演出家とそういう事になるなんてパターンはあるんですか?」
黒木「あるやろ。」
紙「あんたんとこの劇団でもあるやろ、知らんけど。」
小林「まー、まー、それは置いておきましょうよ。でも実際、なんでそんな事になるんかなって思うんですよ。」
黒木「演出家とつきあうのって結構リスクもあるよね。「うわ〜、あいつ演出とくっついたで。」みたいなね。」
寺井「あー。」
紙「「あいつ狙ってたから客演に呼んだんちゃうか?」とかね。」
黒木「そのパターンもあるな。リクス高いな、演出家は。」
小林「結構あるんですかね。そういうパターン」
黒木「あるんちゃうか。」
紙「ほんで寺井さんはどうですか?今回の座組。」
寺井「私は、ハードスタッフさんですかね。」
紙「え、ちなみに今回やったら誰ですか?」
寺井「こしょこしょこしょ。」
紙「あー、なるほどなるほど。」
黒木「あーでもやっぱり私は分野っていうよりは、人かなあ。どれだけ良い仕事をしているか?ってところかな。」
紙「今回で言うと?」
黒木「うーん、坂口さんとかかな。盛り上げる時に「良い仕事してるな!」って、仕込む時は仕込むしね。」
小林「柳原さんとかも仕込みの時に「あーやってるな!」って思いますね。普段は炊飯器抱えてるイメージしかないですけど。」
(小林さんは、柳原さんにちょっと上から目線です。一回り以上離れてるのに。ちなみに柳原さんは、コックピットのツアーで、節約のため炊飯器を持参して、いつもそれを持って行動していたのです。)

写真2

小林「竹内さん(宣伝美術さん)も好青年ですよね。」
紙「竹内さんはしっかり自分の仕事してるって感じよね。」
黒木「そういう意味では、仕事が見えやすいっていう意味で、ハードスタッフさんがかっこいいって思うのかもな。」
紙「でも、かっこいいなっていうのと、実際つきあっていくっていうのは、訳がちゃうわな。」
全員「そうやね〜。」
紙「私はやっぱり、俳優以外の人とは何を喋って良いのか分からないな。」
黒木 小林「そうそう。」
紙「制作さんはどうですか?」
寺井「そうですね。逆に俳優さん何しゃべっていいか分からないですね。」
紙「なるほど。」
黒木「あ、これさ、私より井村さんの方がいいんじゃない?」
紙「え?」
黒木「俳優、制作、舞台スタッフで喋った方が良くない?」
紙「じゃあ、井村さんも一緒にどうですか?」

=という事でここから井村さんも飛び入り参加です=

紙「あ!私、今回メイクさん、ときめいたな〜。」
黒木「メイクさんよかったね。」
小林「そうですね。なんか好青年でしたね。」(2回目)
紙「やっぱり私の事をキレイにしてくれる。とか、私の身になって考えてくれてるような感じがなんとも言えないね。」
紙「さて井村さんはどうですか?」
井村「照明さんにはときめかないですね。今までときめいた事ないですね。若い頃は、音響がかっこいいと思っていました。」
紙「おお、なんでですか?」
井村「大概一人で来るじゃないですか。」
黒木「孤独ってやつやね!」(黒木さんちょっとテンションがあがったよ。)
井村「そうそう、あとなんか良く分からない呪文みたいなん言うでしょ。」
全員「…?」
井村「チャー!チュー!チョー! みたいな。」
全員「…?」
紙「マイクテストですね?!」
井村「そうそう!」
全員「あああ〜。」(ほっとしました。)
紙「あ!しかも音響と照明と合わさないとあかん時とかあるでしょ?そういう時にアイコンタクトとかとったりしてね!ドキ!みたいな。」
井村「いや、それはしないですね。」
紙「あ、しない…?」(はずかしい)
小林「残念。」(変なフォローをされた。)
井村「基本的には役者に合わすとか、音響さんに合わせていく事が多いですよ。」
黒木「なるほど。」
井村「音響とばっちり合わさなあかん時は、手元見ますね。せーの!とかは言わないですね…。」
紙「そりゃそうですよね。」

紙「やっぱり今でも音響さんがかっこいいいですか?」
井村「でも最近一緒にやってる人が◯◯さんやから…。」
全員「あ〜。」
井村「どう?オレかっこいいやろ?えーやろ? みたいなオーラ出されてもね。」
全員「…ああ。なるほど。」
紙「そんなオーラ出してくる人はやっぱり多い?」
井村「まあ、でもみんな自己顕示欲強くないですか?」
小林「へ〜。」

写真3

演劇人と結婚したいか?したくないか?


紙「では、結婚の話をしたいと思います。」
黒木「私はどっちでもいいかな。演劇人でも良い。」
寺井「私もそうですね。逆にこの仕事を理解してもらえる人、って考えると演劇人以外には無理かなと思ったりしますね。」
小林「なるほどー。」
井村「でも、知らないから大目にみてもらえるみたいな所もあるかも。仕事大変そうやな〜みたいな。」
紙「あー、知ってたら、「どうせ飲み会やろ」みたいなね。」
小林「私は、実はあんまり演劇関係者とは結婚したくないけど、でもそうなるやろな…って思いますね。」(まだ20歳やのに、諦めないで!)
黒木「えー。」

紙「井村さんは唯一の既婚者ですが、演劇しながらの結婚生活はどうですか?」
井村「相手が、趣味程度で演劇をやっていた人なので、多少理解もあるし、でもそんなに詳しくないし、で丁度いいかも。」
黒「いいな〜。」
井村「基本的にはあんまり私の事を気にしてないですね。私よりマイペースな人なので。」
紙「天然なんでしたっけ?」
井村「そうです。」(井村さんに天然って言われるという事は相当という事ですよ。これは。)

つきあってる人と同じ現場ってどう?


黒木「嫌。」
小林「気にしないですけどね〜。」
紙「あー、一緒やもんね。」
井村「えー、気にしないの?別れた後とかも一緒やで。」
小林「全然気にしないですね。っていうか、全体的にどこの現場に行っても、先輩だらけなので(さりげなく若さをアピール小林さん)、気を配る感じなので、特に気にならないですね」
紙「でもさ、家ではあんなにいちゃいちゃしていたのに、現場に行ったら、急に冷たくなって「オイ!お前!」とか言われるのとか嫌じゃない?」
小林「いや、家でもそうですからね。「おい!お前」ですよ。」
全員「え!」
小林「キレた時とかに言われますね。」
井村「お前って言われるの?」
紙「えー!私、お前って言う人絶対無理。」
井村「私、こないだ「お前」って言われて、「今なんて言った?!」って言いましたよ。」
寺井「ふふふ。」
小林「あー、それくらい強くありたい。」
紙「ちょっと、ほんまに、私、お前って言われるのほんまに許さへんわ。」
井村「でも、私は言いますけどね。」
全員「… …」
井村「お前 って。」
全員「わははは。」
小林「でも、そこで私も怒ったら、更に喧嘩がのびるじゃないですか。だから我慢しますね。」
紙「大人だね。」
黒木「それは良くないよ!」(黒木さんいきなり怒ったよ。)
小林「でも、たまにバカーン!ってキレますけどね。」
紙「バカーン!って?」
小林「はい、バカーンって。」
黒木「そういう感じでバランスとってるならいいよね。」

紙「寺井さんはつきあってる人と現場が一緒ってどうですか?」
寺井「関係性によると思うんですけど。」
紙「制作×制作やったら?」
寺井「無いと思いますね。」
紙「つきあうのも無いし、現場も無い?」
寺井「無いですね。」
黒木「そうですか?なんでですか?」
寺井「えー、なんでやろう。。。」
黒木「あ!利害関係が一致しないから?!公演がかぶっていた時に、あいつのチケットあんまり売れんようにしたろ。みたいな。」(なんでそんなに不幸なの。)
寺井「あははは。」
紙「感覚的に無いって事ですか?」
寺井「そうですね〜。」

紙「なるほどね。さて、そんなまとまりの無い話が続いておりますが、そろそろ本番準備に入らねばならないので一旦お開きにしたいと思います。
ありがとうございました〜。」


さて、以上のトークをまとめると。

黒木さんは、好きになったら演劇人でもなんでも関係なく好き!っと言う事ですね。良いと思う!
占いの結果は俳優さんでしたけれども、あながち過去の恋愛を振り返るとはずれていないな…と思うのです。演出する時はリスクが高いという事なので、ユニット美人では恋をしないだろうな。劇団衛星の現場で恋していこうぜ!

小林さんは、まだ若いしね、色々経験したら良いと思います。
ってこんな事を言い出したらもうおばちゃんだ。って思うのです。だから私だってまだまだ色々経験するもんね!一回り下の人とかと恋に落ちたりしたりしちゃおっかな!
そしてまだ20歳の小林さんには幸せになってね!なんて思いませんよ。ボロボロになって、なんとも言えない色気たっぷりの大人の女になってほしいな。

寺井さんは、まだまだこれから寺井さんを掘り下げたい。もっとプライベートを沢山聞きたい。お酒を飲ませて喋らさないといけないと思いましたね。もっとちゃんとグータンで。
私の勝手な予想ですがね、寺井さんは俳優さんとつきあうんじゃないかな! なんの根拠もないですよ。

井村さんは、実は3年に一度「恋」をするらしい。結婚してても恋はするんでしょうか? そんな事は、もう木10とか、金10とかのドラマではあまり前のテーマでは無いですか! 結婚してからの恋愛が、本当の恋愛なのかもしれない…。
井村さん、私はどこまでもつきあいますよ!

勝手きわまりないまとめですが、以上「対談のコーナー」でした!