本当の意味を知りなさい! 第11回
「シュウゲツヘイカ」 出題者:小林真弓


ふふ。
今回は劇団衛星の後輩、小林(いつもはこんな呼び方はしない。)に出題してもらいました。
小林(いつもはこんな呼び方はしない。)は21歳で8つも年下なのですが、とてもまじめで21歳とは思えないおちつきっぷりなのです。
協賛してくれる企業に企画書を持って行き話をしたり、客演の人たちときちんと連絡をして、ばっちし後輩っぷりを発揮してくれております。
私が21歳の時は、金髪にしてセックスマシンガンズの追っかけをしてヘッドバンキングなどをしておりましたが。

そんなかわいい小林(いつもはこんな呼び方はしない。)から出題されたこの四文字熟語。先輩、がんばって解説するよ!


かみもっちん解説
「収月並下」

意味:今月の売り上げもいつもの平均を割ってしまった。だんだんと不況になる様を表す様子。

用例:じろ吉はそろばんをたたきながら深くため息をつく。先日、三軒先の計り屋が店をたたんだ事がじろ吉のこころに重たい雨雲を停滞されているのだ。
「収月並下なのかねえ。」
ぽつりと言葉を落とし、いつもの晩酌を我慢して寝床につくのだった。(夏目漱石「明暗」より)


先日、青森県のりんご農園の人の不況の叫びをドキュメントしている番組をテレビで見ました。
りんご農園で毎年300万円の稼ぎがあるのだけれど、それ以外の時期は、派遣等で稼ぎ、その稼いだお金を収穫の人件費とか、肥料とかに使用し、りんご農園を回しているらしいのです。
その派遣の仕事が今年は無い。
りんご農園を回していけない。
という悩みだった。

「アメリカで起こった事が、こんな田舎にまで影響するなんて思ってもなかったねー。お先真っ暗だわ。」

という言葉が胸にぐっときました。
だけどまだピンと来ていない人も沢山いるだろうし、私も戦々恐々としていません。

だからと言ってこんな解説はないじゃないか!
と小林(いつもはこんな呼び方はしない。)に怒られそうです。


《広辞苑解説》
「羞月閉花」

意味:美しい容姿に対して月もはじらい、花も閉じてしまう意。容姿の美しい女性を形容する語。

用例:映画祭に出席した女優たちの美しさは、まさしく羞月閉花というべき。

なんだよ!
こんな言葉、一生言われない気がします。

「羞」をシュウと読めない人は結構世の中にいると思う。
最近では、羞恥心のおかげで読めるひとも増えたと思いますが。
「羞」単体では、読む自信なかったっすね〜。
私も羞恥心に入れるかなー。うそ、無理、あんなにあんぽんじゃない。

調べてみると、「羞」という感じは、常用漢字じゃ無いらしい。
しかし、2010年に正式に常用漢字に復帰するそうですよー。
どんな事があったのだ?この「羞」という漢字には!?
謎が深まるばかりです。


おわり。