本当の意味を知りなさい!
第九回「シンショウヒツバツ」 出題者:吾郷賢

2008年もいよいよ終わりますね。
毎年の終わりに、こういうコラムを書いては、昨年はどんな事を書いていたんだろう?
と読み返し、あー、私は去年、まだ28歳だったのだ・・・と。切なくなるものです。
2000年で20歳を過ごし、2008年で28歳、2009年は29歳。と、
私は西暦と自分の年がなんだかリンクしている気がして、こっそり自分の生まれた年を気に入っていました。
これはきっと何かあるに違いない。
そしてそんな人たちが、世の中にうようよ居る事もしっている。

今回の出題者は、ワンダリングパーティーの吾郷さんです。
すかしたインテリ変態 吾郷賢

すみません、言い過ぎました。
1月に新作公演があるみたいです。
ワンダリングパーティーって検索してみてください。
適当な宣伝ですみません。


かみもっちん解説
「心傷必罰」

意味:心から傷つく事が、本当の罰を受けたという事だ。
用例:どれだけ痛みつけられる罰よりも、心傷必罰に代わる罰は無い。

【故事】
黄河の時代、淙々の妻美泊は、夫の浮気にいつも怒っていた。
殴る蹴る、木に縛る、怒りにまかせ夫に暴力をふるうが、淙々の浮気癖はいっこうに治らない。
3日ほど家を明けた淙々は、美泊は心労のあまり死んでしまった事を、浮気相手の町で風の噂で聞く。
驚いた淙々は、家に飛んで帰るも、時すでに遅し。

それからというもの、妻に先立たれた淙々はショックのあまり、家に引きこもり、
浮気は勿論しなくなり、亡き妻を思い生涯を終えたという。


無くなって初めて気がつく。
そうなれば本望。
きっと美泊はその自信があったのだと思います。
私もそのタイプ。

ノ美泊って誰だよ。

今回は自ら故事してみましたー。



《広辞苑解説》
「信賞必罰」

意味:功の有った者には必ず賞を与え、罪を犯した者には必ず罰を与える。賞罰を厳格に行うこと。
「信賞」は間違いなく賞を与えること。「必罰」は罪ある者は必ず罰すること。

用例:目指すべき公務員像として、まず信賞必罰の人事制度を確立すべきである。


罰って大げさですが、悪いことをしたときはきっちり怒りましょう。
良い事をしたときはちゃんと褒めてあげましょう。って事よね。
メリハリって事ですね。
怒るだけでは罰にならない人には、きっちりと罰を与えないといけないと思う。
とかなんとか書いていると、人が人に罰を与える事は出来ないのですよ!とか怒られそうですが。


「ウチの教育は信賞必罰ですから!」
お母さんになったら、一度言ってみたい。

おわり



吾郷賢 作・演出
ワンダリングパーティー新作公演「饒舌な秘密」
 ■京都公演
 2009年1月24日(土)〜2月1日(日)
 五條楽園歌舞練場

 ■東京公演(若手演出家コンクール2007最優秀賞受賞記念公演)
 2009年3月13日(金)〜15日(日)
 下北沢「劇」小劇場