「勝手にあとがき」

はじめにこの「妄想劇場」を書こうと思ったきっかけは、自分のサイトのコーナーのテーマが当初設定した企画とあまりにもズレてきており、(当初は京都すてきスポットを取材してレポートする。というなんとも新人らしいフレッシュな企画だった。いや既に新人ではなかったがどこか媚びていたんだと思う。)だんだん、よくわからないコーナーになっていた。
そこで、テーマも無く文章を書くのに限界を感じはじめた頃、「そうだ!妄想する事が好きなんだから妄想した事を文章にしよう!」と思い立ち、この妄想劇場がスタートしたのだ。
たっぷり妄想させてももらった結果、私の恋愛の問題点がよくわかった。
やはり私は、片思いがとても好きなのだ。そして、片思いから両想いになる時は、まさにドラマティックである。しかしその後、いざつき合う。となると、妄想がストップしてしまうのだ。
つき合う事が素敵な妄想を呼び起こせない。。。
そこで、私のこの「妄想劇場」は最終回をむかえてしまった。
考えてみると、テレビドラマでも、主人公の片思い話ばかりがベストドラマとして記憶されている。最近で言えば「プロポーズ大作戦」。久しぶりにテレビドラマで燃えてしまった。
過去のドラマでは、もっくんと深っちゃんの「最高の片思い」なんかは、まじで最高だった。
・ ・・私は、片思いが好きなのだ。



−主人公「紙本明子」について−
この紙本明子とは、正直なところ大学生の頃の私そのものでした。
細かい設定は違いますが、性格的な部分、たとえば、男性に対してどこかいつも緊張してしまうところ、女子としてかわいいと扱われてこなかった小学生〜高校生の蓄積されたダメな血。
そのくせ、ドラマティックな所に憧れる節があり、現実的な恋愛を想像できない。現実的(人間的)な相手の行動や思考を受け入れられない部分を持ち合わせています。
ここが私の恋愛の問題点でありそしてこの性格は非常に悲しい。
恋愛ってイメージは素敵ですが、実際おつきあいが始まると、現実的な人間のやりとりでしかなく、情けなくてかっこわるい部分が嫌でも出てくるものです。
そこを受け入れられないと、なかなか素敵な恋愛は出来ないのだと思います。
この物語の「紙本明子」は、とてもどんくさく、素敵女子じゃありません。
同じ人間の鮫島くんも、どんくさくて素敵男子では無い。というところを、紙本明子(大学生の時の私)には気づいてほしかったのです。



−鮫島信吾(ポール ボーダマン)について−
これはまさに、小学生の頃からあこがれがスタートしていた「高嶺の花男子」。そしてなぜか年下なのです。
私は、年下は無理。とどこかで勝手に決めつけています。
それは今まで年下の男の子とつき合った事がないからです。
年下でなくても、基本ベースが甘えてくるヤツは無理なのです。
ちなみに、年上でリードできない男は、年下で甘えてくる男よりもNGです。
ここで、また私の恋愛の問題点です。
人間は誰でも甘えてくるものでしょう。なのになぜ私はそこがなかなか受け入れられないのか・・・。年上の男性に憧れるのは、かっこよくリードしてくれるから。そんな単純なイメージによるものだけなのです。
ダメだ、こんなんじゃダメだ。

そこで登場したのが、この年下の男子。
偏った自分の恋愛から脱出したい。そんな気持ちの現れだったのかもしれません。単純にそろそろ年下に手を出したい。そんな欲望だけなのかもしれませんが。



−最後に−
世の中の人に恋愛を説く前に、自分の問題を克服したい。
この妄想劇場を書いて感じたことです。
もっと人の役にたてるように、自分からいろんな想いをしていきたい。
そして現実を受け止めたい。そう思います。
憧れだけでもいいじゃないか、好きなら告白しようぜ!
憧れが現実になる。なんて素敵な事なんだ!
とりあえず、そんな20代を過ごしたいと思います。

      2007年8月30日  紙本明子