番外編

お財布を無くしました。無くしたというか、自分で落としたのです。
何回目になるのでしょうか?初めて落としたときは小学校5年生の時、
総額2000円。
小学生にしてはかなりの大金でありました。
両親にも叱られ、
「もう、絶対に落とすもんか・・・!」
そう心に誓ってから15年間、数えきれないほどの財布たちを落として来きました。
二枚の運転免許書たちを落としてきました。
KLTとかじゃないです、今日はそんなお話をさせて下さい。

川端丸太町、○9ショップ前、納豆を購入した後、事件発生。
被害に気付いたのは翌朝、家を出る際、荷物を確認した際に、異変に気付く。

「いやや、いやや〜!」と叫びながら30分ほど途方に暮れる。
警察にいかなければならないのに路頭に迷う。
ファックさんと一緒にDMの作業をしようと約束をしていたが、勿論行けない。
「私用ができたので遅れます。」とメールをうつことが限界だった。

川端警察署に行くと落としもの係に案内される。
小さい窓の向こうに、担当の女性がいた。
「では、届けだしてもらいますね。」
かなりシステマティックな対応の中にも「かわいそうに・・・。」という
彼女の感情を感じた。
警察はあまり好きではないが、
こんな私に対応してくれてありがとう。そう思った。

芸センに行く。
ファックさんが一人で作業をしていた。
遅れて来た私を避難することも無く、黙々と作業をしていた彼を見て、
思わず、財布を無くしたことを告白してしまった。
「気持ち分かります。辛いでしょう。」

=あ、分かってくれるんだ=
心がすーっとした。
「きっと見つかりますよ。」というファックさんの励ましに、少し元気を出したのである。

財布を無くして3週間、結局見つからなかった。

昨日、免許証を再交付しに実家に帰る。
同じく再交付している人の中で、再交付は今回で9回目というおじさんがいた。
ひったくりで5回、紛失等で4回。かなり開き直っているおじさんだった。
職員のおばさんもさすがにびっくり。

なんだ、私、まだ大丈夫じゃん。
ふっとそんな言葉が私の中を走りました。
きっと、また、落とします。