『読書とジョギング』


本を読む事とジョギングは似ているような気がする。
どちらも自分にとっては大切な時間になりつつある。
演劇もそうかもしれない。
それを「する」事を何かの目的を達する手段としてうまく機能させられない。
自分の何かを向上させるために本を読んだり、
ダイエットのためであったり、マラソンのタイムを縮めるなども目的達成のためであったり、
そこに成果を付けてしまうと、成果を得た瞬間にやめてしまったり、
成果が出ない事によってやめてしまったり、別の方法を取りたくなるのだろう。
そしてそれはおそらく正しい、選択だろう。
だが自分はただ単にそれをしたいし、続ける事を維持しようとする。
何のためにというと、欲望を果たすためなのかもしれない。
だけど本を読む事やジョギングが好きかと言われると、難しい。
好きかもしれないけど、好きじゃない、やりたくないなと思う時間を長く過ごしているような気がする。
ああ、この葛藤の30分で走り終わっていたなとか、
ああ、この葛藤の40分でこの章を読み終えていたのになとか。
そんな毎日も多い。
だからダメなんだ、ではなく。
それでもいいのだと思う。
肯定はしないけれど否定もしないのだ。
ただしている事を続けていきたい。
それしかないだろうと思う。

【今後の出演予定】
サファリ・P 第9回公演『透き間』
愛知公演 2023年5月14日@メニコンシアターAoi
大阪公演 2023年5月20日〜21日@インディペンデントシアター2nd
https://stamp-llc.com/stage/sukima2023/index.html