『ルドルフ『ヒロインの仕事』に出演します』


ルドルフ vol.9『ヒロインの仕事』
https://rudolf.kyoto.jp/stage/vol9/

に出演させていただきます。
12月15日(木)〜18日(日)の期間、THEATRE E9 KYOTOで上演されています。

そしてこれから書くのはあくまで私個人の台本を読んだ現時点での感想です。
演出であり、作家の筒井さんの言葉を借りれば今回のお芝居は
「けっこう普通の物語じゃないですか?」
であろうと思います。
私は普通とはつまり普遍的であろうと思っています。

そして普通の物語の中に、これはいつものルドルフさんの作品に共通することかもしれませんが、ドラマが溢れかえっています。
笑いも、受け止めきれない想いも等分でそこにはあるのではないかと思います。
私はこれまでお芝居の稽古場でたくさんの事を学んできました。

今回も演出の筒井さんのお話や俳優の皆さんのお話を聞いて色々学ぶことが多く、想う事も多く、考える事が多いのです。
幸せです。

ヒロインというのは自己実現ではなく、社会の要請に応えさせられているという場合も多いのではないかと今の私は思っています。
それは単なる要請であったはずなのに、その社会の要請以外の選択肢を選ぶ事はネガティブな事で有るというイメージを持たされたり、ネガティブっぽい語彙でその選択の価値が表現されることも多い事にこのお芝居を通して気づきました。

つまり社会はこれまでも今も誰かの定めたヒロインを暗に迫ってきたのだろうと。
「自分を犠牲にして社会に捧げよ」と。常にそう言われてきたのだろう。

大切なものを抱えて楽しく生きている今の自分を肯定する事に後ろめたさを感じてしまう私がいます。今の自分を維持する生き方ではなく、その大切な物さえも社会に捧げなければ、胸を張れる立派な生き方ではないと迫ってくる世界で生きている私たちがいます。

過去を否定し、未来を肯定するために現在を捧げて生きている私たちもいます。今の自分に留まろうとせず、未来に向けて走り出すために過去を重荷にし、否定し、捨てよう(忘れよう)とするのです。そこには当然無理が生じます。なぜなら自分を切り離す事はできないからです。捨てる(忘れる)ではなくそれはきっと隠蔽にすぎないからでしょう。隠蔽してほったらかすと当然それは枯れてきて、やがてそれは自分の心に留まらず身体にも影響を及ぼしていくのでしょう。では枯れてしまったものはもう再生できないのでしょうか?

過去と向き合うために今を見つめようと必死に自立しようとする私がいます。
過去を守る為に今を信頼しようとせず騙し続けてきた私がいます。そうやって守られた過去によって、一体何が産まれるというのか。

全ての私は今を生きている。
自分も愛し、他者と生きていく。
応えよと要請してくるその声はどこから聞こえてくるのか。

稽古を通して芝居を通していろんな事を考えています。
まだまだ考えます。
私がこのお芝居を観に来てほしい動機はそこにあります。
観ていただいた後、または観ていただいている間にも上記のような事について話したいのです。

是非ともよろしくお願いします。

ご予約は
こちら↓
https://ticket.corich.jp/apply/200471/006/

ルドルフ vol.9『ヒロインの仕事』
□日時
12月15日(木) 19:00 (19:15→19:00 時間変更12/2更新)
12月16日(金) 19:00 (19:15→19:00 時間変更12/2更新)
12月17日(土) 14:00/19:00
12月18日(日) 11:00/15:00
・受付開始は開演の30分前、開場は20分前です。
・上演時間予定110分

□チケット
[自由席/日時指定/税込]
一般 前売3,500円/当日3,800円
ユース(25歳以下) 2,500円
※ユース(25歳以下)の方は、当日受付にて年齢を確認できる証明書をご提示ください。
※未就学児童はご入場いただけません。

□キャスト
鳩川七海(幻灯劇場)
山岡美穂
稲森明日香(夕暮れ社 弱男ユニット)
F.ジャパン(劇団衛星)
豊島由香
二口大学
南岐佐
渡辺綾子

□スタッフ
舞台監督|長峯巧弥
舞台美術|竹内良亮
照明|塩見結莉耶
音響|三橋琢
衣装|鷲尾華子
宣伝イラスト|奈々巻かなこ
宣伝美術|森宗香土巳(ISSO inc.)
記録写真|酒谷薫(SARUGRAPH)
記録映像|観劇三昧舞台撮影所
制作協力|とく
制作|齋藤秀雄(ISSO inc.)/ ルドルフ
脚本協力|奈々巻かなこ / 山本棗 / jun
協力|ISSO inc. / 劇団衛星 / 幻灯劇場 /NEWSエンターテインメント
夕暮れ社 弱男ユニット / 株式会社リコモーション
助成/支援等|文化庁「ARTS for the future! 2」補助対象事業
京都芸術センター制作支援事業
提携|THEATRE E9 KYOTO(一般社団法人アーツシード京都)