『防災ドラマ創作』


こちら1月は明徳児童館にて防災ドラマを創作していました。
1日ではなく合計5回のプログラムで、これを書いている現時点で3回目まで終わったところです。
初日に防災ワークショップを受けた子どもたちと大人が、その体験を元に感じたことをドラマにして映像作品にするという内容のものでございます。
私は一応そのドラマ化を監修する演劇人として関わっておりまして、恐れ多いのですが、脚本も書きました。
とはいえ、
とはいえ!
です。
その内容のほとんどは参加者同士の話し合いでつくられたのです。
プロット(あらすじ)をつくり、エチュード(即興芝居)で徐々に創作していくというガチンコスタイルの創作です。
私の書いた台本は、そうやって創作されたものを映像に撮り、そのまま書き写したに等しいものです。

この明徳児童館の取り組みは、今年でもう6年目で、今回参加している子どもたちもリピーターの子が何人も参加してくれています。
3年目、4年目の子もいたりします。
小学生の時にこの取り組みに参加して、中学生になって演劇部に入り、このプログラムに参加し続けてくれている子もいます。
なんと素晴らしい積み重ねでしょうか!
今回は「あたたかいハート」さんにもご協力いただき、防災ワークショップを聴覚障がい者の方と行いましたので、その体験も強く反映された内容になっております。
参加者には大人もいますが、基本的に子供たちが中心となり、文字通り大人を引っ張って創作しています。
本当にいろいろ勉強になります。
私の仕事はなんというか、まぁタイムキープおじさんと言ってもいいかもしれません。
「後20分やでー」
とかを言うだけの人だったのですが
その役割も2日目までだったのです。

3日目には
「おはよう。じゃあ今日は90分後の11時に中間発表するから、それまでの時間の過ごし方は皆さんにお任せします。じゃあ、11時にね」
と、朝には私の唯一の仕事であるタイムキープさえも手放してしまいました。
あとはもう隅の方で眩しそうに様子をながめているおじさんとして過ごすばかりです。


参加する子供たちに、今回の映像作品のテーマってなんなんかな、と、聞いてみました。
色んな意見が出ましたが、
みんなの言いたいことには結構共通項があって、それは
「助けるんじゃなくて、助け合う、みんなで色んな障害を乗り越える。知らなかった声を聞いていきたい」
という想いのような気がしています。
今回、今まであまり想像できていなかった、聴覚障害者の方々の災害時の声なき声も知れたし、その他にもいろんな事が想像できていないかもしれないから、みんなで助け合って色んな事を話し合い、想像していけたらいいなみたいなことを話し合っているんです、みんなで。
もう最高じゃないですか!!

この後の諸々の予定はご時世的なこともあり流動的ではありますが、
なんとか成果を発表できますように祈るしかありません。

よろしくお願いします。