『12月のダイジェスト』


今月のFジャパンのダイジェストです。

・ルドルフ vol.8『その犀はひとり行く』稽古中
12月16日(木)〜19日(日)
THEATRE E9 KYOTO
https://rudolf.kyoto.jp/stage/vol8/



激闘しています。
平家物語を下敷きにしておりますので
死屍累々でございます。
運命に翻弄され、
何を求めて生きているのかを考えてこなかった
登場人物たちの人生はまた私の人生もあります。
みんなでもそんなことを見つめ直す間もなく必死で生きている。
そしてあっさり死ぬ。
ううん。
どんなお芝居でもどんな機会でもそうですけど、
「向き合う」
というのは覚悟がいる事で
辛く苦しい瞬間もあるけど
糧にもなり、豊かにしていただけます。
是非とも目撃していただけたらと思います。
何より私以外の俳優の皆様の魅力的な事がこの上ありません。
嫉妬しかありません。
若者には羨み、
ベテランの方には妬み、
同世代には焦り、
と同時にやはりそれゆえに頼もしくも安心感のある座組の皆様でございます。

・学校WS
そして、これです。
・「子どもにアートを!」と頑張る先生を支えたい|京都市×芸術教育支援
https://readyfor.jp/projects/school1stpenguin


こちらの取り組みに関して
Facebookにも書いた文章をこちらにも転載させていただきます。
以下です。
よろしくお願いします。

始まりは今年の夏でございました。
FTASに演劇的手法を使った授業を実施したいとの依頼を受け、「コミュニケーション能力向上事業」の申請書を提出していただいていた京都市の学校さん7校が、今年度全て不採択になってしまったのでした。

昨年度はコロナ禍によりその機会を奪われた学校さんも少なくありません。
今年度はそれでも何とか感染対策を徹底し、ZOOM授業なども視野に入れつつ実施できる体制を整えてくださったのです。
にも関わらず!!!!
なんと今年度は予算の関係で実施の機会を失ってしまったのです。

「演劇的手法って、教育的効果はどれぐらいあるの?」
と問われたら、
「教育的効果は一概には測れない」
と答えることになり、そうすると、
「エビデンスを示せないのでは・・・」
と眉をひそめられる経験を何度もしてきました。

例えば道徳の内容項目に「親切、思いやり」がありますが、
「この授業を受けた結果、他人を思いやる能力が上がった」というのはなんだか恐ろしいと私は思うのです。

「親切、思いやり」についてみんなで一緒に考えた、いろんな事を思ったし、いろんな意見を聞いた。
という事ではないかなと考えてしまいます。

芸術はこの意見や考えをフラットにしてくれる場所だと私は考えています。
学校ではやはり「正解、不正解」「良い、悪い」を児童は無意識に判別しているような気がします。小学一年生でさえです。
それは大切な事だし素晴らしい事だとも思います。
一方で児童は常に自分の発言に対して「正しい」「正しくない」という評価に晒されているのだなとそばにいるとよく感じます。
そして自分の思った事ではなく、まず正しいことを考えようとしますし、正しい事をしようとします。
でもその正しいっていったい誰にとっての正しいなのだろうか?
私の知る演劇という場所はフィクションの世界で、しかし現実とも密接につながっている、安心、安全で、楽しい、そこにしかない場所です。
児童があらゆる評価から一瞬でも解放される瞬間を私は15年、何度も見てきました。

能力は上がらないかもしれませんが
その場所や機会は確実にご提供させていただきます。

児童がその行動や発言に「良い」とか「そうじゃないでしょ」などと評価を受けない場所で物事を考えたり、意見を聞く機会をもってほしいです。
それはもしかしたら指導や教育ではないのかもしれません。
でもそういう場所で問題を共に考える経験が、
色々な機会を失いつつある児童に「今こそ」必要だと私は考えています。
そして必要だと思ってくださった先生や学校さんが、
くそう、予算の関係で実現できないのです。

一度はうちひしがれましたが、
今回様々な方のご協力とご尽力のおかげでワンスアゲインできるかもしれない機会をいただいております。

是非ともご興味を持たれた方は一読をお願い申し上げます!!
以下です!!
よろしくお願いします!!!!!

「子どもにアートを!」と頑張る先生を支えたい|京都市×芸術教育支援
https://readyfor.jp/projects/school1stpenguin