『飛び蹴り野郎、お前のところへ』

バナナン♪
バナナン♪
バナナンナーン♪
頭から離れない、時折口ずさむこの唄。
きっと幼い頃に聞いた事がある口ずさむ度に懐かしい気持ちになるこの唄。
バナナン♪
バナナン♪
バナナンナーン♪
でも。
本当にこの唄、聞いた事があるのだろうか?
聞いた事がなかったらどうしよう。
そう思うと、唄いながら怖くなってくるのである。
こんな陽気な唄なのに。
震える指で、パソコンに歌詞をうちこむ。
バナナン♪
バナナン♪
バナナンナーン♪
ああ、
ありがとう。
よかった。
「とんでったバナナ」
という唄がヒットした。
YouTubeで早速聞いてみた。
サビのところがバッチリそのままだ。
バナナン♪
バナナン♪
バナナ♪

バナナ?
バナナか。
そうだったのか。
俺は、
陽気なこの唄を
さらに陽気にアレンジして唄っていたんだな。
自分の陽気さが
誇らしくもあり、
哀しくもあり、
でも人生はそんな事の繰り返しだ。