「小学生時代」

私の通っていた小学校は全校生徒を集めても200人ぐらいのとても小さな小学校です。
だから6年間ずっと1クラスでクラス替えなどありませんでした。
ゆえに、なのかどうかはわかりませんが、何か得体のしれないなにものかが煮詰まっていたのでしょうか?
4年生の休み時間1年間「かくれんぼ」しかしないという謎の熱狂的かくれんぼブームがその時の男子の間で起きたのです。

あれは何だったのか。
ドッジボールもサッカーも何もかもを忘れてただただ皆で1年間ひたすら「かくれんぼ」をやっていました。

うすらボンヤリした記憶を掘り起こしてみてもみんな「かくれんぼ」を楽しんでいたかどうかはわかりません。
楽しくも、なかったのかもしれません。
思い返せば「かくれんぼ」をしている時の皆に笑顔の記憶がありません
一年間雨の日以外はほとんど毎日、毎回の休み時間に「かくれんぼ」をしていると、小学校の広くもないグランドですからおのずと隠れる場所が定番化していくのです。末期の方はもう「かくれんぼ」の醍醐味ともいえる「見つかるかな?」というドキドキなどは皆無だったような覚えがあります。
しかし、惰性で「かくれんぼ」など一回もした事がありません。
にもかかわらず、の熱狂なのであります 。

何に対する熱狂なのか、何に対する興味なのか。

思い出せません。
後悔もしていません。

5年生になると「サッカー」
6年生の時は「ピンポン」

というそれぞれ休み時間にする遊びの核となる爆発的ブームがそれぞれあるわけですが、とりわけ4年生の時の「かくれんぼ」は自分の中でも謎に包まれたブームで印象に残っております。