※「異性とお付き合いする」という「出来事」が、みなさんにとってどれほどの大きさの出来事なのかをわかりやすく何かに例えてみようという趣旨の文章でございます。

【ケース34】「再就職が決まる3」

3年近く、いい感じのお付き合いをしているとばかり思っていたとある男性の回答が、
「再就職が決まる」
というちょっと不穏な感じの回答で驚きました。
そして続けて

「もう駄目かと思ってたんですよ・・・だからホッとしました。もういっぺんやり直せるんだなって」

運転をしながらそう愁いを帯びた表情で述べる彼に、私は曖昧な笑顔でうなずくしかありません。
とても私の望んでいたイチャイチャエピソード等は、今は期待できそうにありませんでした。
・・・もうすぐホワイトデーなのに。
もうすぐ春で、お花見だってあります。
彼女は今年から実家暮らしから一人暮らしになって、それゆえのエピソードがまだまだあるはずなのに。
ああ。
すぐにそれからジャガイモの料理への使い道の多様さへと話題を変えるしかありませんでした。

やがて。

それからしばらくしてその再就職先はなくなってしまいました。
4月を、春を迎える前に内定取り消しとなってしまったのでした。
突然。
ではなかったような気もします。
でもやっぱりそれは突然やってきたのです。

二人で旅行に行ったときにレンタカーの車内で聞くようにつくった夏用ソングを集めたオリジナルCD-R。
何曲目でキスをしたのか気になるところではあります。

思い出も、思い出の品も、全部どうするんやろう。

許されるならその思い出の品、全部預からせていただけないかと思ってたりもします。
気持ち悪いですか、そうですか。
預かってどう楽しむかなんてそんなものは個人の勝手ではありませんか。

気持ち悪いですか、そうですか。



それでは次回のお題はちょっとご相談させて下さいませ。


よろしくお願いします。