※「異性とお付き合いする」という「出来事」が、みなさんにとってどれほどの大きさの出来事なのかをわかりやすく何かに例えてみようという趣旨の文章でございます。

【ケース23】
「クーラーをつける」

クーラーをつける、です。
回答してくれたのは若い女子大生です。

夏になると出てくるのが、「いつクーラーをつけるのか問題」であります。
自宅で一人きりの時にはなるべくクーラーに頼りたくない、扇風機でのりきりたいという想いは誰しも持ち合わせているのではないでしょうか。

「この夏、家で一回もエアコンつけへんかったわ」

という発言に毎年憧れてしまうのです。
しかし。
つけてしまうのです、クーラーを。
その時は負けたような、敗北感に包まれながら、「ピ」というスイッチの音を聞くわけですが、次の瞬間あっという間に気持ちよくなります。

先ほどまでのジットリとした湿度、イライラ、扇風機の「ブイーン」という騒音などが消えて、

「なんて快適なんだ。・・・もうあの頃には戻りたくない」

と目を閉じてシミジミとうなずくことになると

これが嫌だと彼女は言うのです。
それは堕落だと。
クーラーという、いわゆる作られた冷気に騙されたくはないと。
負けず嫌いにもほどがあるというか・・・。
そんなに頑なにならなくても良いのになという気持ちになります。

私自身は5分だけクーラーつけて部屋を冷たい雰囲気にするという事をやって夏をのりきっているのですが、こう書くとなんだかこれはとても寂しい気持ちになりますね。

部屋では快楽にひたって、それだけじゃなくて外で山とか海とか行って暑さを満喫するのがいわゆるエンジョイ生活というものなのではないでしょうか。

そんな生活が良いのはわかってるんです。

ええ、


わかってるんですよ・・・・。

それでは次回は

【ケース24】

「怪我した動物を助ける」
です。