※「異性とお付き合いする」という「出来事」が、みなさんにとってどれほどの大きさの出来事なのかをわかりやすく何かに例えてみようという趣旨の文章でございます。

【ケース11】
「ランニングをする」

ランニングです。

・・・深い。

マラソンではないのがこの答えの素晴らしいところなのではないかと思っております。
そう。
ゴールなどありません。レースではないのであくまで自分のペースで走るのです。
しんどいことも多いでしょう。退屈なことも多いでしょう。けれど走っている内に段々心地好くなってくる不思議。
一日だけでは意味がなく、長い期間行ってこそ、その本質がみえてくるという。
ああ、好きです。この答え。
この回答をされた方はぼくと同世代の男性の方で、とある機会に延々数時間恋話をした事があるのですが、その時もすごかったです。
恐ろしい事にその方は中学、高校、予備校、大学、二十代、三十代にまつわるその全てに胸キュンエピソードを持っていたのです。

もはや「平成の片岡鶴太郎」、いや、「平成の寅さん」といっても過言ではありません!

その男から出た回答が「ランニング」なのです。

男は言います。

「最近はね、毎日走るのをやめたんですよ。毎日走るって決めた段階でもう走るのが辛くなってくるし、一日でもサボったらもう走らなくなっちゃうでしょ。だからちょっとルールを甘くして、走りたい時に走るようにしたんです。休みたい時は休むってね。そしたらずいぶん気持ちが楽になりましたよ。結果的に長く続けられますしね。なにより楽しんで走れますよ」

そう話している男の笑顔。
不思議と晴れやかで切なくて、なんだかかっこよかったのです。

ありがとうございました。

それでは次回は
【ケース12】
「生活態度を改める」
です。