「サウナ featuring 土井くん」

土井君が裸になって、様々な物を放り出しながらねころんでいる。
サウナ、がある。
京都にある。

土井君効果でお客さんが賑わうようなことはないが、
しかし、
確実にこのサウナに集うお客さんは知っているし、意識はしている。

ここには土井君がいる、ということを。
放り出してねころんでいるということを。
今日も。

それに対して、
けれど大して何の感慨も抱けない。
特筆すべきことは何もないような気にさせてしまう。
土井君のねころんでいる、サウナ。
なのである。

ただそれだけのことのように思える。
ぼくには見えない本当の事物があったとして。
ぼくはだけど、
見たいという好奇心も持てない。
サウナ、なのだ。

ない場合もあるのではないかという指摘は最もだが、
しかしながらぼくはまだそのケースを確認できていないのである。
14日間に1度というペースではあるが、
それでもそれを3年間という年月をかけて得た結果である。

無い場合はあんまりない、
あるかもしれない。

その程度だ。

「それがどうした」
「どうもしない」

その程度だ。