「過ぎる事はない」

太い大根をかじることだけが私の人生の目的である。
大阪城公園でかじっていた時に思わず、
「生きている!」
と自分で思っているよりも大きな声で叫んでしまい、随分と周りの人たちに笑われました。
だけど、それがどうした。
私には悔いがない。
充実感のあまり叫び出してしまうあの瞬間は何事にも変えがたいのだ。
大根をなでる事だってそりゃ確かに気持ち良い。
こすったって最高だし、
おろす瞬間なんてどうしたって喜びと興奮でうち震えてくるものがある。
でも30年以上生きてきてようやく気がつく事ができた。
やっぱりボリッとかぶりつくのが一番だ。
ようやく出会えたのだ。
太ければ太いほど良い。
太ければ太いほど良いのだ。
大根に限っていえば経験上、太過ぎることはない。
太ければ太いほど良いのだ。

ああ、…ああ!

太ければ太いほど良いのだっ。!