『六本木』

あなたがこれを読んでいる時、きっとぼくは六本木にいるでしょう。
なぜならばぼくは六本木に愛されているからです。
『一目惚れ』
あるんだなぁってぼくは思うんです。
六本木に着いたらまずは芸能人を血眼になって探しますね。
オシャレというより、渋いお店に行って芸能人を探すのです。
まぁ言っても探す時にはそれはそれはオシャレな服装をして探すので、もし芸能人と遭遇した時にはきっとその芸能人は、

「お、やるじゃん?」

と、思うでしょう。
思った瞬間すかさずぼくは420円渡します。
六本木だからという理由で、やれ何万だー、やれ時計だー、なんていうものを渡すのは、六本木という街に呑まれている証拠ですね。
420円ならば芸能人も、もらいやすいでしょうしね。
ぼくは420円を芸能人に渡したい。
つまり六本木に呑まれておらず、愛されているがゆえの行動なのです。

420円渡したら気に入られるはず。
ああ、芸能人に会いたい。
六本木に、六本木に行きたい!