「好きな漫画家」


「つげ忠男」
の漫画にぼくは憧れを感じるのであります。

男らしいというのはこういう事を指すのではないかと、初めてつげ忠男の漫画を読んだ時にそう思ったのでありました。

私がSMAPでもなく、GLAYでもなく、DA PUMPでもなく、松田優作にピンと来てしまつたのも、全てはこの時に植え付けられた価値観のせいであると思われるのです。

テレビに出ている自分の好きな芸能人の私服が物凄いスタイリッシュだったら何だかガックリきてしまいますが、その逆に物凄いダサければダサいほどぼくの胸がキュンと高鳴るのも、考えてみれば、つげ忠男の漫画の影響が大きいのではないかと思うのです。

(歌謡曲+ブルース)÷日々の暮らし=つげ忠男の漫画

になるのではないでしょうか。
何となくのぼくのイメージですけども。

日本人が今失いつつある、しみったれた感情がつげ忠男の漫画には沢山つまっているのです。

そしてぼくはそれを、ああ、男らしいと思うのでした。

皆さんに機会があったらぜひ読んでみてほしいと思うのです。