「信じる気持ち」


振り返ってみると、
とにかくぼくはこの10年間というもの、セックスをしまくっていた。

明けても暮れても暑くても寒くてもなにもかもあまり気にならなかった。

ただもうとにかくセックス、
食前食後にセックス、
食間にもセックス、
ありとあらゆる間にセックス、
なにかにつけセックス、
ことの終わりにセックス、
ただもうセックスセックスのセックス三昧の生活を送っていたのだ。

目的は子作りの為ではない。
子作りの為のセックスは一度もない、と断言しよう。
なぜなら私はこの10年間すべてのセックスに確実に避妊具を着用してきたからだ。
そう。
私のセックスはすべて快楽のために行なわれ続けてきた。

「きもちいいって素晴らしい」

私はたしかにそう確信しているのだ。

お金なんていらない
地位や名誉もいらない

食事が最低限とれれば良い。

そしてそこに裸の人間と人間さえいればそれで十分だと思うのだ。

私はセックスがこの世で一番きもちいいものなのだと思う。

10年間セックスをしまくってきてやはりいまだにその想いは揺らがないのだから、それはすごいことだと単純に思う。

だから私は残りの人生もとにかくセックスをし続けていこうと思うのだ。

声を大にして言おう。
私はセックスがしたい。
誰よりもセックスがしたい。最高のセックスをし続けたい。
毎日そう思っている。