「山登り」

先日、私は山に登ってまいりましたが、それがまぁなんというか、おかげさまでとても充実した一日にさせていただく事ができました。そこで、せっかくなので、皆さま方にもその一日の模様を、簡単に要約したものではございますが、お伝えしておこうと、こう思い立った次第であります。
これまでも山は良い、と聞いてはいたのですが、今一歩の行動力が出ず、相も変わらず休日になれば2、3年前に録ったバラエティ番組のビデオを、何度も繰り返し見たはずなのにそれでもまたなんとなく見てしまい、無益に時を過ごしてしまっていた私のこれまでの人生。
小物以外のなにものでもありません。
反省いたしております。
何が素晴らしいって、山に登ろうと決めたその直後の準備段階からして、いきなり興奮のるつぼなんです。
まず私は「上へ上へと登る」という行為から発想するに、出来る限りの軽装で臨むべきであろうと、ポロシャツを用意しました。
今まで私はどうしても、ポロシャツ=成功者というイメージに縛られてしまい、着る機会のなかったポロシャツでしたが、着てみましたらビックリしてしまいました。
ポロシャツは良い。
こうなったらもう私は断言してしまいますが、皆さん、ポロシャツは良いのです。なんというかワイシャツにはない穏やかさというか、ゆるやかな男らしさがあるのです。
ポロシャツとの出会い。山登りに行かなければ、このような素敵な出会いはありませんでした。そして嫌なイメージも同時に払拭する事ができたのです。
そうして、電車とバスを乗り継いで山の前におりたった私は、あまりもの興奮状態であった為、今思い出しても恥ずかしいのですが、歌を歌って気を鎮めようとしていたのです。自然と声も大きくなってしまいました。しかし歌はやはり、大きな声で歌うととても気持ちが良いものです。
が、おかげさまで気は鎮まり、気持ちの良い高揚感が身体全体を包みこんでいきました。
目に移る景色がいつもと違って美しく、空気も美味しくて、流れる汗も壮快そのものでした。さらに頂上まで登りつめた時のあの達成感といったらありません。
日本男児は全員一度は山を登るべきだと、私は思います。そうすれば、痴漢などというチンケな犯罪は無くなるでしょう。
私は今度の休日も山に登りに行くでしょう。良かったらあなたもどうでしょうか?
そう、痴漢がどうしてもやめられなくて困っているあなた、あなたもどうですか。