「プロレス談義」

近頃めっきりプロレスに目が向かない。
以前はプロレス週刊誌が発売される木曜日が、一週間の中でもビッグハイライトだったのだが、最近はもう流し読み程度だ。
前は「でもプロレスって八百長なんでしょ?」などと聞かれようものなら、心中おだやかではいられなかったのだが、今はもうスルーだ。
「どうして相手の攻撃をよけないの?ロープに振られてかえってくるの?」
といった質問には、
「それは男らしいということだよ」
と今までは答えていた。
大の男が思いっきり殴ってくるのを、全力で受け止める。ロープの反動を利用した攻撃くらいで、俺は倒れない、という男らしさなのである。
でももうダメだ。
どんどんエンターテイメント化していったり、格闘技っぽくなっていったりする最近のプロレスには、ほとんど興奮しなくなっているのである。
こうなったらもう、最後の手段として、プロレスの会場に生で観に行くしかないかもしれないと思っている。
今まで生で試合を観たことがないので、観ると何か変わるかもしれない。