『黒木陽子の百人一首を斬る!』 (略して『陽子の百人斬り!』) 【第九十四回】 【原文】 みよし野の山の秋風小夜更けて ふる郷さむく衣うつなり [参議雅経(さんぎのまさつね)] 【読み】 みよしののやまのあきかぜさよふけて ふるさとさむくころもうつなり 【意味】 吉野の山に秋風が吹いて夜も更けて行く。 その静寂に砧(きぬた)を打つ音が寒々と聞こえる。 【斬る!】 は〜。 あと、これ入れて七回もあるんか…。 やっと90番代まで来たと思ったのに。 まだまだあるでよ。 あと3〜4ヶ月かかるな〜。 次、何しようかな。 『万葉集』か? いまさら『源氏物語』か? ていうか、やっぱり私、 あんまり古文好きになられへんねんよな〜。 って愚痴はまあいい。 はい。え〜今回の歌ですが、 また、寂しい秋見つけた系の歌か〜。 ・・・。 あら?確か前にもそんなことを思った気がする ーーーーー (百人斬りvol.71より抜粋) あれ。また淋しい秋みつけた系の歌ですか。 え〜。 もう、飽き飽き。秋だけに。 どっひゃ〜。 ーーーーー ほほ〜う。 第71回の時、ちょうど一年前くらいに、 そんなことを書いていました。 そして、ネットでいろいろ解釈を探してみた結果、 自分の読解力の無さ・浅さ・学歴を恥ずかしく思ったのだった。 (詳しくは、過去のインデックスからvol.71を見てくださいませ) ・・・。ぜんぜん成長しとらん。 「淋しい」→「寂しい」 くらいの変化しか無いわ。 あ〜あ。 私がこのコーナーを続ける意味ってなんなんやろう…。 たいして古文が読めるようになってないし、 もちろん歌も覚えられてないし、 初期の頃と比べて、明らかに文章もテキトーさが増している。 まあいい。 ところで、「砧(きぬた)」ってなに? 何で着物をたたくわけ? 映画村の衣装部? (芝居の衣装は、ボロボロ感を出すために、 わざと新品の着物を、叩いたり汚したりするのだ) ??? 〜〜〜〜〜〜〜〜 砧(きぬた)は、布をたたいて、つやを出すための道具。 古くより伝承された民具。語源は「キヌイタ(衣板)」に由来するといわれる。 今では、ほとんどその姿を見ることはできなくなった。 その一種を述べれば、厚布を棒に巻き付け、その上に織物の表を内側にして巻き付け、 さらに外側を厚手の綿布で包み、これを木の台に乗せ、 平均するように横槌(よこづち)で打つのである。 〜〜〜〜〜〜〜フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』より〜〜〜 へ〜。 そうか。昔は織物の技術もあれやったし、多分繊維も荒かったから、 新しい着物は叩いて「なれ」させてたりしたのかな。 へ〜。 また、能には『砧』という演目が。 帰る帰ると言いながら、なかなか戻らない旦那さんを 思ってか怨んでか、女房が砧を泣きながら叩くのだ。 つまり、現代で言うところの、 『ガスレンジ磨き』といったところでしょうか。 なるほどなるほど。 これで、またひとつ物知りになったな! そうか。 そのために、私はこのコーナーを続けていたのですね。 「槙の葉」の形もわかるし、 「さねかづら」もわかる。 「袖」は涙をふくものだし、 「葦」は短い逢瀬で「有明の月」は朝&別れの月のこと。 ほ〜らね。 あと六回、頑張っていこう! (現代語訳・作者解説は、Webサイト小倉百人一首さん http://www.watarase.ne.jp/hyakunin/から引用しました。) |
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