黒木陽子の百人一首を斬る!』
(略して『陽子の百人斬り!』)
【第八十九回】

【原文】
玉の緒よ絶えなば絶えね
長らへば忍ぶることの弱りもぞする
[式子内親王(しょくしないしんのう)]

【読み】
たまのおよたえなばたえねながらえば
しのぶることのよわりもぞする

【意味】
私の命よ。絶えるならいっそ絶えてしまえ。このまま生き永らえていると、秘めた恋を忍ぶこともできずに、心が外に現れてしまうから・・・。

【斬る!】
へ〜。この人は、後白河法皇の娘で、
6歳から10年間賀茂斎院やってんね。
(あれやね、葵祭の人やんね?)

なんか源氏物語の世界〜。
ミステリアスでモテモテ感満載やね。

斎院を辞めたあとは、俊成に師事か。
この詩は100%創作の匂いが、なんかする。
昼ドラのニオイがぷんぷんいたします。

激しすぎるやろ。
未だに『牡丹と薔薇』を思い出してしまう小沢真珠っぽい。

箱入り過ぎて、どこか浮世ずれしてしまった
親しみやすい感じ。
一昔前の少女漫画家の香り。
フィクション壁にぐるりと取り囲まれた、
牡丹と薔薇の絵。

滑稽さとシリアスさは紙一重やね〜。

実際に会ったら、是非仲良くしたい。
死んでるけど。

(現代語訳・作者解説は、Webサイト小倉百人一首さん http://www.watarase.ne.jp/hyakunin/から引用しました。)

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