『黒木陽子の百人一首を斬る!』
(略して『陽子の百人斬り!』)
【第八十回】

【原文】
長からむ心もしらず黒髪の
みだれて今朝はものをこそ思へ
[待賢門院堀河(たいけんもんいんのほりかわ)]

【読み】
ながからんこころもしらずくろかみの
みだれてけさはものをこそおもえ

【意味】
あなたの心はいつまでも変わらないかもしれないけれど、後朝のこの乱れた髪のように、私の心も乱れ、いろいろと案じられて物思いに沈んでいるのです。

【斬り】
「髪は女の命です」
とか言ったやつ、出てこい!殴ってやる。

派です。私は。
剛毛で、いも毛で、我ながら陰毛みたいと蔑んでいる髪の毛の持ち主なので。
観劇前、幕が上がる前のひととき。
私は前に並ぶ頭髪の群れに「つや髪・・憎!」「モワ毛・・ニコッ!」と、吉田戦車の漫画に出てくる「ベッド」か「ふとん」かで態度を変える男子中学生のように、微笑みかけたり憎しみの目を向けたりしています。
というのは嘘ですが、軽く同類チェックはします(嫌な客だな)。

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愛とか恋とかどうでもいいよ!
髪が!髪の毛が朝起きたら大変なことになってるよ!
もう平常心じゃいられないよ!
乱れまくっています。
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そんな歌にしか私には聞こえません。
縮毛矯正すればいいんだけれど。

一生縮毛矯正するつもりか?
私の髪の毛は矯正されなければいけないのか?
まっすぐでつやつやした髪がいいって誰が言った?
・・・みんな言ってるやん!
何より私がそう思うねん!

さらさらでつやつやの方がいいに決まってるじゃないか!!
モワモワでゴワゴワが良い時代なんて無かったやんか!

ぐるぐるするで。もう。どっかーん!!

待賢門院堀河はんが、モワ毛剛毛であることを祈るばかりです。
ツヤ髪のやつがこんなん言うてたとしたら殺す!!
もう死んでるけど。

・・・いつになく過激になってしまいました。
再来週のユニット美人東京公演にむけてピリピリしているんだと思っていただけたら。
ええ。

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(現代語訳・作者解説は、Webサイト小倉百人一首さん http://www.watarase.ne.jp/hyakunin/から引用しました。)

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