『黒木陽子の百人一首を斬る!』
(略して『陽子の百人斬り!』)
【第七十八回】

【原文】
淡路島かよふ千鳥の鳴く聲に
幾夜ねざめぬすまの關守
[源兼昌]

【読み】
あわじしまかようちどりのなくこえに
いくよねざめぬすまのせきもり

【意味】
淡路島から海を超えて通ってくる千鳥の、そのさびしくもの悲しい鳴き声に、ここ須磨の関守は幾夜眠りをさまされてもの思いにふけったことだろうか。

【斬り】
めっちゃ地元です。
・・・と、このコーナーでは多々書いている気がします。
私が育ったのは、神戸市垂水区というところで、
須磨と明石の間で、漁港と明石海峡大橋のある街なんですが。
近くに千鳥が丘小学校がありました。

垂水に引っ越す前は、須磨に住んでいて、
関守町に住んでました。
兄が通っていたのは千鳥幼稚園でした。

なんというのか、そういうキーワードが盛り込まれているかどうかで、
百人一首とか、歴史とか、地理とかの得意度が変わる気がするなぁ。

住めば都とも申しますが、
孟母三遷とも申します。

さて。実際にその辺りに住んでいましたが、
・・・そんなにもの悲しいところじゃないよ。
坂があって、海が見えて、私の思い出の中では
『耳をすませば』や『魔女の宅急便』『尾道三部作』等に出てくる坂のある街のように美化されています。
まぁ、そこまで美しくはないかもしれないが、
海もあって山もある素敵なところなのです。
なので、須磨に引っ越すところになっても、感傷的になる必要はない、と言いたかったのです。
夏の夜は花火でうるさいくらいらしいです。
そういや、高校の時の担任の先生が、海岸沿いに住んでいて、
そう言っていました。
千鳥どころの話ではないようです。

かなりまとまりのない
面白くない回になってしまった。

来週末から始まるコント公演『紫式部が言う前に!』に、
注力していると思っていただけたら。

幸いです。

(現代語訳・作者解説は、Webサイト小倉百人一首さん http://www.watarase.ne.jp/hyakunin/から引用しました。)

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