『黒木陽子の百人一首を斬る!』 (略して『陽子の百人斬り!』) 【第七十二回】 【原文】 音に聞くたかしの濱のあだ浪は かけじや袖のぬれもこそすれ [祐子内親王家紀伊(ゆうしないしんのうけのきい)] 【読み】 おとにきくたかしのはまのあだなみは かけじやそでのぬれもこそすれ 【意味】 (中納言俊忠の「人しれぬ 思ひありその 浦風に 波のよるこそ いはまほしけれ」に対する返しの歌) うわさに高い高師浜の仇波ではないが、浮気で名高いあなたの仇なさけにけっして心ひかれないようにしましょう。波をかぶったように、袖が涙で濡れては困りますから・・。 【斬り】 >>この歌は堀河院の御代に行われた「艶書合せ」の歌で、中納言俊忠の歌への返しである。このとき俊忠は29歳、紀伊は70歳くらいだったといわれる。<< ええ〜!! 30歳の男へ、70歳のおばあちゃんからの恋歌かよ! と、驚かなくなってきましたよ。 だいぶ夢とうつつの区別がつくようになって来た私。 フィクションとノンフィクションが和歌の世界でもあることが理解できるようになってきた私です。へへへ。 70歳になっても色恋は忘れたくないですね! おばあちゃん色恋ものといえば、 松苗あけみ※『カトレアな女たち』ですね。 松苗あけみ松苗あけみ…と、思って検索してみたらば おお!!※※『純クレの21世紀編』が出てるじゃないの!! 読まねば。 ・・・脱線脱線。 しかし。当時は70歳でも色恋の歌を歌えたのになぁ。今や70歳だと求められるのは「枯れた上品なおばあちゃん像」。う〜ん。 こんな日本に誰がした!! そんな訳で、70歳の方を調べてみました。 野村道子さん(ドラえもん初代しずかちゃんの声) 「のび太さん…!!」 「ドラちゃん…!!」 私ができる数少ないモノマネです。 ・・・また脱線した。 頑張って、70歳になっても、30歳の若造の恋っぽい問いかけにさらりとこたえられるような技術を身につけたいものですね。 頑張ろう。 「のび太さん…!!」 いや、モノマネじゃなくてね。 ーーーーーーーーーーー そんなこんなで、ユニット美人『髪結いの女たち』無事終了いたしました。 本番の舞台裏で、改めて、自分が松苗あけみさんの『純クレ』に影響うけまくってることに気付きまして、それを引きずっているものだから松苗あけみ松苗あけみと言うています。 興味のある方は是非ご一読の上「そのまんまやん!」と、思って頂けたらと思います。 作品で当たり外れがありますが。読みやすいおススメは『純情クレイジーフルーツ』と『カトレアな女たち』です。 ーーーーーーーーーーーーーーー ※『カトレアな女たち』『女たちの都』…カトレア養老院を経営する70歳前後の美人三姉妹が、おしゃれをしたり、恋をしたり、他人の恋を応援したりするお話。慰問にくる高校男子を好きになるが変なババアだと思われたくなくておばあさんらしく着物を着たり、モデルと結婚したり、編集者に恋をして最高齢少女漫画家デビューしたりする。 ※※『純クレ』…『純情クレイジーフルーツ』80年代。三流女子校・丸の内女学院の仲良し4人組の話。おもしろいです。多分今見たら洋服とかめっちゃかわいいんじゃないかと思います。 (現代語訳は、Webサイト小倉百人一首さん http://www.watarase.ne.jp/hyakunin/から引用しました。) ーーーーーーーーーー |
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